シニア英会話のサイトの準備開始
シニア英会話の活動を本格的に始めるためにサイトの構築を始めました。
シニアグループを主体に日本の英語学習を刷新します。
数ヶ月後に本格的な活動を始めます。
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シニア英会話の活動を本格的に始めるためにサイトの構築を始めました。
シニアグループを主体に日本の英語学習を刷新します。
数ヶ月後に本格的な活動を始めます。
ネット上の次の記事を読んで倉林さんにメールを出しました。
倉林秀男様
現代ビジネスの“英語をモノにするには「文法を徹底的に」が結局いちばんの近道だった”を面白く読ませてもらいました。
しかし、その記事には多くの誤りがあり指摘させてもらいます。
まず次の英語の使い方に関しての指摘は納得しております。
Transfer is up to the gate level, it is next to the home.
しかし、ルールを守らないのは事実としてもhome をplatformにすれば文法を知らなくても十分に理解ができます。
PEDESTRIANS、BICYCLESのように複数形なければならないのは事実としても、単数表記だから理解されない事はありません。
Remembering that I'll be dead soon is the most important tool I've ever encountered to help me make the big choices in life.
上記の英文のリスニングに関しては文法を知らなくても上記の英語を知っていれば十分に理解できます。
リスニングは記憶にある音と、聞いた音の、音の特徴の照合です。文法に依存したものではありません。
https://www.youtube.com/watch?v=yDiXQl7grPQ
英語のネイティブが発音したLaureを他の文法を知っているネイティブがYannyと認識しているのです。文法どころかLの音素さえ認識しておりません。
私はビジネス通訳をやっていました、文法適用してリスニングしておりません。
また文法がわかるとスピーキングの幅も広がると言う説明も事実ではありません。私は通訳をして話している時は自分の記憶にある英語を話すのであって、文法と語彙を使い英語を組み立てる時間的な余裕はありません。
そのような多くの記憶が無ければ通訳として話す事も聞く事もできません。
言語は従来、文法を基盤とする事例基盤として考えらえていました。
しかし、2006 年に米国のThe Linguistic Review 誌で特集されから、事例基盤モデルは近年注目を集めています。
言語は多くの事例が集積された事例基盤と考えるのが自然です。人工知能の翻訳も音声認識も事例基盤であり、ルール基盤ではありません。
英語でも日本語でも子供は文法を学ぶ前に正しい表現を使う事ができます。それは子供だからできるのではなく、言語は多くの事例を学ぶだけで正しい表現が使える事例基盤であるからです。
大人には文法を基盤に教えるのは正しい方法でありません。
英語に「は次のような長い歴史があります。
(後期)近代英語 Modern English? 18世紀~今?
初期近代英語時代での、大母音推移が一段落、現代英語のようなスペリングの固定化が確立していた
初期近代英語とは、語彙が違う(はるかに多くなった)。産業革命で、技術用に新語が必要になり、大英帝国(世界面積の四分の一)には植民地から単語が流入
18世紀以降 古い英語は使われなくなり近代英語となった??
18世紀後半 辞書、文法書、スペル書、発音マニュアルなどの出版相次ぐ。標準的な英語に対する高い関心
英国で英語の文法書が最初に編纂がされたのは18世紀です。それは乱れた英語の標準化のためであり、英語のルールとしての文法ではありません。
つまり英語の文法が確立されていない時代のシェークスピアの作品は文法の知識を持っていな人でも理解されております。それ以上にシェークスピアだって現在の英語の文法に準じて英語を書いておりません。文法がなくても良い英語を書けたと言う証拠です。
グーグルの最新の翻訳システムは文法解析ではなく、多くの対訳ファイルを持つ事例基盤のシステムです。グーグルでは文法には例外が多過ぎて翻訳できないと言っています。グーグルが文法は言語の基盤ではないと言っています。
人工知能は脳の仕組みを真似たニューラルネットワークであり、人間の脳も同じような事例基盤の翻訳をしていると理解するのが妥当です。
脳科学者の茂木氏も人工知能のように文法ではなく、ディープラーニングで学べと言っております。
言語が事例地盤のシステムであるなら、その習得も運用も事例基盤でなければなりません。
来年から始まる文科省のアクティブラーニングは主体的・対話的な深い学びを目指すものです。つまり先生が文法のようなルールを教え、生徒が受動的に学ぶものでありませ。
英語のアクティブラーニングとは生徒が主体的・対話的な深い学びをするものです。
“英語をモノにするには「文法を徹底的に」が結局いちばんの近道だった”は何ら根拠のなく、かつ間違った説明です。
上記の記事の中には言語の基本が文法である、そして言語習得は文法を学ぶ方が効果ある、その説明とそのエビデンスは何も存在しません。
根拠ある解答をお待ちしております。
合同会社ディープラーニング
代表社員 桜井恵三
VersantのCustomer Supportから次のような返信をもらいました。
Versant, Jp-<jp-versant@pearson.com>
2019/08/07 (水) 18:08
桜井様
ご質問いただきました件ですが、
先日お伝えいたしましたとおり、お渡ししている資料が
お答えできる内容の全てですので、これ以上のご質問には
ご対応いたしかねます。
ご理解いただきますようお願い申し上げます。
Pearson Customer Support (営業時間 平日 9:00~17:30 土日祝日は休み)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
2019年8月3日(土) 21:41 桜井 恵三
岩本年宣社長様
貴社の秋山さんから次のPDFの文書が送られてきました。
Versant English Test
Test Description and Validation Summary
A.TestTest Description and Validation Summary
Pronunciation:
Pronunciation reflects the ability to produce consonants, vowels, and stress in
a native-like manner in sentence context. Performance depends on knowledge of the
phonological structure of everyday words as they occur in phrasal context.
しかし、驚いた事に次の説明がありました。簡単に言えば音声学の
子音や母音の音素を基本に評価している事になります。
しかし、サイトには次のような説明もあります。
B.サイトのFAQ
スピーキングテスト用にピアソンが開発した専用アプリケーションには
音声認識技術が用いられております。
英語学習者の音声回答ファイルを使って適合化された高度な言語・音声モデル
(英語学習者モデル)と、口語を正しく評価するために、ネイティブス
ピーカーモデルの両方構築することにより、音声認識システムを適合化しています。
場合によっては正しい答えが1つだけではない場合もあります。ネイティブモデルは
許容可能な回答の範囲を確立します。どちらのモデルも数千人のサンプルを使って
構築されています。
英語学習者モデルの回答がネイティブモデルにどれほど近いか、あるいは同モデルと
どれほど違うかを把握し、それを正確に採点できるようにしています。つまり、
単に「正しい」か「正しくない」かの問題ではなく、ネイティブモデルで許容できる
範囲とどれほど違うかという度合いを見ています。さらに統計モデル技術と
計算言語学を用いて採点エンジンを調整し、スピーキング力を正確かつ確実に
評価できるようにしています。
ネイティブモデルは許容可能な回答の範囲を確立し、数千人のサンプルを使って
構築されています。容可能な回答があると言う事は正しい音は存在しないと言う事になります。
Aでは基本の音があると言っていますが、Bでは基本の音がないと言っております。
英語の発音診断で2つの違う説明があります。どちらが正しい発音診断かを教えてください。
合同会社ディープラーニング
代表社員 桜井恵三
VERSANTの秋山さんから次のPDFの文書が送られてきました。
Versant English Test
Test Description and Validation Summary
しかし、驚いた事に次の説明がありました。簡単に言えば音声学の子音や母音の音素を基本に評価している事になります。
A.TestTest Description and Validation Summary
Pronunciation:
Pronunciation reflects the ability to produce consonants, vowels, and stress in
a native-like manner in sentence context. Performance depends on knowledge of the
phonological structure of everyday words as they occur in phrasal context.
しかし、サイトには次のような説明があります。
B.サイトのFAQ
スピーキングテスト用にピアソンが開発した専用アプリケーションには音声認識技術が用いられております。
英語学習者の音声回答ファイルを使って適合化された高度な言語・音声モデル(英語学習者モデル)と、口語を正しく評価するために、ネイティブスピーカーモデルの両方構築することにより、音声認識システムを適合化しています。
場合によっては正しい答えが1つだけではない場合もあります。ネイティブモデルは許容可能な回答の範囲を確立します。どちらのモデルも数千人のサンプルを使って構築されています。 英語学習者モデルの回答がネイティブモデルにどれほど近いか、あるいは同モデルとどれほど違うかを把握し、それを正確に採点できるようにしています。
つまり、単に「正しい」か「正しくない」かの問題ではなく、ネイティブモデルで許容できる範囲とどれほど違うかという度合いを見ています。 さらに統計モデル技術と計算言語学を用いて採点エンジンを調整し、スピーキング力を正確かつ確実に評価できるようにしています。
ネイティブモデルは許容可能な回答の範囲を確立し、数千人のサンプルを使って構築されています。容可能な回答があると言う事は正しい音は存在しないと言う事になります。
Aでは基本の音があると言っています。つまり旧式の音素ベースの音声認識を使っていまあす。物理的なユニークな音素を定義する事ができるなら、発音の診断は可能です。
Bでは多くのデータを使う、最新の人工知能の事例基盤の音声認識です。正しい音が存在しませんから、発音の診断をする事は不可能です。
英語の発音診断で2つの違う説明があります。どちらが正しい発音診断かをVERSANTに問い合わせをしております。
「基本にカエル英語の本 発音ABC」は英語耳を書いた松澤喜好氏の書いた本です。
最新の機器で科学的に分析すれば、音声には基本となる音は並んでおりません。MITのピンカー博士が音素は学習した錯覚だと言っております。音声学の音素は概念の音であり、物理的な音ではありません。
最新の人工知能を使う音声認識は音素を使っておりません。事例基盤の音声認識で音のストリームの特徴を音の流れや文脈から照合しています。言語音には音素のような基本となる音が存在しないからです。
松澤氏は以前43音をベースする英語耳で教えていましたが、言語音には音素が並んでいるものではなく、全体的に調音と認識する必要があると理解してもらいました。もちろん43の音素で教えるのは間違いだと認めてくれました。
3年前には、次のようなメールの返信を頂いております。
・・・・・・・・・
松澤喜好?<3eigo3@gmail.com>
2016/08/09 (火) 12:16
桜井さん、今拝読しました。
正直、ディープラーニングで学習してほしいと思っていますが、ぴったりはまる人は少数で、多くの人には正直いって無理だと感じています。
僕の教え方は、「聞いたままを、そっくりマネすること」が主です。ここは桜井さんといっしょです。
そうできてほしいと思うのはやまやまですが、講座ではコーチングが必要となっています。
2016年8月4日 10:02 桜井 恵三?
松澤様
松澤さんは次のように書いています。
松澤 喜好 2016/7/29(金) 14:21
了解です。桜井さんがおっしゃるディープラーニングとParrots' Lawが目指している、
「聞いたままをそっくりマネして発音することで英語の発音とリスニングの力をつける。」ことは同じことを目標としていると僕も思います。
しかし、去年末の動画では英語耳の子音そして母音に分け43音をベースにしております。Channel9で、
マイクロソフトのエバンジェリストを相手に基本の音をベースに教えております。
https://channel9.msdn.com/Series/IT-English-mimi
私は何度も松澤さんに伝えていますが、英語の音声には43音も51音も存在しません。連続的に音が変化しているだけです。
無数の数の音を使っていると言えます。そのような音のストリームを学習する唯一の方法はネイティブを真似る事です。
発音も、リズムも、文法も反復練習をして真似る。そしてフィードバックを得た矯正をするがディープラーニングの基本です。
松澤さんは43音の英語耳で教えているでしょうか。それともディープラーニングをベースに教えているのでしょうか。
・・・・・・・
しかし、今年発売された松澤氏には英語の発音の本には発音の基本が書いてあります。
正しい発音の学び方が紹介されていないのではなく、音素による発音練習は間違であると著者が理解しておりながら、偽りの英語の発音教育をしております。
「聞いたままを、そっくりマネすること」と言うのは脳の学習方法を人工知能が学習方法として取り入れ絵います。具体的な方法は達人を真似てフィードバックで修正するのが英語(言語)の発音の習得です。ディープラーニングと呼ばれる効果的な学習方法です。
ディープラーニングで学ぶのは言語音には音声学で定義した音素が並んでいないからです。
英語も日本語も母語は同じ発音の習得方法です。もちろん臨界期の前も後も基本的には同じです。言語音には音素が並んでいないからです。
そのような間違った英語教育の本を販売するのは営利目的の悪徳商法ではないでしょうか。
そしてそれが間違いである事を知りながらそれでも教えようとしている松澤氏は悪徳著者と言えると思います。
岩本年宣社長様
発音診断の音声認識に関して質問します。
AIRVIPによると次にようになっています。
VERSANTで高得点を取るためには、採点者が機械であるという点を強く意識しておく必要があります。機械による採点は、数千人のネイティブスピーカーのサンプルを使って構築されたシステム(ネイティブモデル)を利用しています。受験者の回答や発音がネイティブにどれだけ近いか、あるいはどれだけ違っているのかを把握し、正確に採点できるようになっています。
数千人のネイティブスピーカーのサンプルを使っているシステムであればニューラルネットワークを使った動的な音声の特徴の抽出をしていると思われます。
多くのネイティブスピーカーのサンブルを使っていると言う事は、言語には音声学の音素のような基本の音がないと言う前提だと思います。
音素が存在せずにどうやってネイティブに近いかを判断できるのでしょうか。ニューラルネットワークのデータを使うシステムでは統計的にそのような特徴を持っている人がどのくらいが分かるだけです。
音素のような基本の音がないのですから、発音がネイティブにどれだけ近いかを判断するのは不可能だと思われます。
音素と言う基本の音がないのにどのような判断をもって発音の診断ができるのでしょか。
更に、ネイティブスピーカーのサンブルを使う場合に、英国英語、米国英語、豪州英語にはそれぞれ特徴ありますが、そのような英語を話した場合に、どのような基準で採点されるのでしょうか。
誠意ある解答をお待ちしております。
合同会社ディープラーニング
代表社員 桜井恵三
LIVEJAPANに次のようなページがあります。
世界的にグローバル化が進む情勢で、今日の日本人は最大12年程度の長きに渡り英語と接する状況があるにも関わらず、英語を話すことができない人がほとんど。もちろん、英語以外の科目もあわせて、得手不得手は当然人それぞれ。全くどれもできない人もいれば、全部できてしまう人もいたことだろう。ただ、学校の授業で英語が得意だと言う人ですら、日本人は英語を話すレベルまでは到底及ばないのが現実。でも、これはどうしてだろうか。
本コラムは、日本で教育を受け、独学で英語を習得した筆者が、その過程で感じた日本人と英語との親和性とその違和感についてまとめたものである。
授業で完結せず小手先の学習だけに留まる英語学習
日本の英語教育で足りないこと、それは、実は授業で習ったことを実践したり、実際の用法を正しく学ぶためのメソッドが明らかに欠如していることである。学校の英語教育レベルで鍛錬される英語は、基本的に「読み」「書き」のみ。そして、それらは「試験」を通過するための学習で、実践的なものに費やす時間は僅か。年齢が上がるに従って、長い論文形式のものを扱ったりもするのだが、結局あまり実用的でないことが多い。それでも文法的知識は豊富なはずで、語彙だって全く知らない訳ではなく、たくさんの言葉を知っている。
先生は黒板前の教卓に立ち、生徒たちは静かに先生の授業をノートに取る。こんな昔ながらの日本の授業風景が、英語を学ぶ環境に適しているかどうかと言えば、そうとは言えない。英語力が不十分な日本人教師が教えている場合も少なくない。
近年、授業中に生徒同士、先生との間で英語を話そうという実践型を試みる趣向もないわけではないが、それでも「話しづらい」状況だったり、語学だけでなく様々な能力の習得に不可欠な「失敗して正しい能力を身につけていく」過程が不足してしまっている。基本的には、先生が一人で話し、それをみんなで聞いたり、発音してみたりするだけに終始する。
英語を話すのに ”必要なスキル” に気づけない日本の英語教育
日本では英語の授業でたくさんのことを学ぶのだが、それら学んだたくさんの知識を実践する場がない。実際にどのように使うのかを学ぶ場がないために、結果として使い方がよくわからない。学習したことを実践するための時間が不足しているのだ。実際に外国の方と話す機会も少ない上に、会話やディベート、プレゼンの機会も多くなく、英語での映像鑑賞なども含め、活字以外の英語に触れることがあまり多くない。
新たな言葉を話すのに必要なのは語彙や情報ではなく、スキルである。正しいやり方を知っていても、実際にやってみたらできないという経験がなければ、上手くならないのは当然の原理。会話というのは、実際に言葉にしてみることが何よりも重要。
知識は後からでもついてくる、語彙や熟語を詰め込むだけではあまり意味を持たないのだ。日本の英語の授業とは、言わば「バスケットボールのシュートの打ち方」を毎週文字で教わるようなもので、実践が必要なものを実際に動くことなく学んでいる感覚だ。
”間違い” を恐れ、学びの機会を失う
“間違うことは知らなかった何かを新たに知ること”。この考え方は、当然日本にも存在する。だが、たとえば授業で“誰も外国語を話せない環境”で勇気をだして間違うことよりも、挑戦せずに、間違えずに、恥ずかしい気持ちになるのを避けることを優先してしまうのが日本人の性とも言える。
日本人の "シャイ" な国民性と、その "コミュニケーション力"。常に周囲の人の目を気にして行動する日本人は、シャイさも相まってクラスや人前で話をするのも精一杯だという人がほとんどという社会で育つのだ。
英語を使う必要性が乏しい日本社会
日本人には、英語を選択肢として捉える人も多く、それが必要不可欠なものだとまでは感じていない人がほとんど。特に、東京をはじめとした関東近郊、大阪や京都などの関西圏など、外国人に接する機会の多い地域以外では、英語を必要と思う人の方が少ないだろう。
それなのに、学校教育でも外国語で唯一英語を学び、欧米諸国から毎年多くの人が日本を訪れ、一方的に英語を話したいという意欲、憧れだけが強いのが日本人。外国の方が不思議に思う英語表記も、日本人時点では多くの場合気づくこともできない。英語だからわからない、英語は見た目がかっこいいなどとして、どういう意味か分からないのに身につけてみたり、そもそも疑問に思うことすらもできなかったりする。デザインがよければ、好きなブランドなら買ってしまうという人は多い。
海外から日本に遊びに来られる方には、ぜひ日本で街行く人々のTシャツ等に少し目を向けながら歩いてみて欲しい、街中の至るところで奇妙な英語表現を見つけられるはずだ。
また、グローバル化が進む世界各国と比較して日本が特に珍しいポイントは、日本にいるほとんどの人が日本人だということ。
最近でこそ外国の方も多く移住し、特に大都市では街を歩けば見かけることも増えた。ただ、日本人が必ず英語を話さなければ通用しないというレベルの割合ではないから、”英語を使わなければならない機会に接する確率“ がそもそも少ないのである。
日本人の英語の成長を阻む問題-カタカナ言葉
日本文化の誇らしいところといえば、世界各国から食文化にIT文化まで、ありとあらゆる考え方を吸収して反芻することで日本や日本の企業はめまぐるしく文化的成長を遂げてきたこと。たとえば、オムレツをオムライスに、タコスをタコライスへと昇華させるなど、元来伝わって来たオリジナルの文化を最大限に生かしながら日本のオリジナルのものにアレンジする技術や発想力は非常に長けている。
食文化など言語を介入しないものであれば、海外から入ってくるものを取り入れるのが上手い日本が、英語だけは妙な形で文化に取り入れてしまったのである。
“Television” は “テレビ Terebi” として一般化し、 “Apple” は ”アップル Appuru”、“Table” は “テーブル Teburu”、”Patrol Car” は “パトカー Patocaa”、”Air Conditioning” は “エアコン eacon”、などと、カタカナ言葉が当たり前の言葉となり市民権を得ている日本。これこそが問題である。日本人は常にこういったカタカナ語に触れているために、多くは "black" や "red"、“light” や ”right” が実際に英語でどう発音されるのかを知らない。
英語圏のネイティヴ・スピーカーと会話するときでもエアコンやパトカーが実際に何と言うか分からないので、そのままで通じると思っている人も多いだろう。スマートフォンを ”スマホ” と呼称したり、ファストフードチェーンのマクドナルドを ”マック” と読んだり、俳優の木村拓哉を ”キムタク” と呼んだり、比較的略語を好む慣性も、このカタカナ言葉の形成には大いに関係しているかもしれない。
日本でしか通用しない、日本語には不可欠な言葉「和製英語」
もうひとつ、日本人の英語力の成長を阻むものがある。それは和製英語。
日本人が日常的に使う気持ちの抑揚のさまを表す”テンション”という言葉があるが、これは立派な和製英語。英語の ”tension” は緊張を表す言葉なので、たとえばネイティヴ・スピーカーに気持ちが高ぶっているさまを伝えようと “I’m super high tension! (わたしは今すごくハイテンション!)“ なんて伝えようものなら混乱しか生まない。
そもそも英語の語彙にないものを日本人が勝手に組み合わせて作っているのだから、意味が全くもって通じない。また、自分のイメージや印象を変えようと、長かった髪をバッサリ切って、”見た目を一新すること“を日本語では “イメチェン” と言うが、これも和製英語の顕著な例だ。”I want to image change (イメチェンしたいんだ)” なんて言っても当然伝わらない。これでは文法もおかしいので ”何かしたい” 人でしかない。
さらに、テレビゲームや携帯ゲーム機のゲーム本体 (英語ではそもそもテレビゲームではなくVideo Game) を日本人は ”ゲームソフト” と言うが、これもそもそも ”Software ソフトウェア” がいつしか柔らかいを意味する ”Soft” に変わってしまったのだから和製英語が日本人の英語の発達にもたらす弊害は大きい。
日本のテレビ番組に ”ワイドショー(英語ではTalk Show)” というジャンルがあるが、これも全くの造語。出演者のことを ”タレント” と呼ぶのも、お金持ちを ”セレブ” と呼ぶのも、英語の言葉を全くもって意味を異なる形で使用していて、これらも当たり前のように使われる。英語で同じように使用しても意味をなさない。タレントは ”才能”、セレブは ”有名人” をさす言葉で、ワイドショーなんてもはや英語には存在しないので訳すことも出来やしない。
このように、「試験に合格するための英語」や、「英語を使う機会の少なさ」、「恥を恐れる文化」、「カタカナ英語」、「和製英語」などが大きくの日本人の英語力の増加を阻む構成要素といえるだろう。ただ、これらに気づけず、どれだけ長いときを経ても改善されていかない点が本質的な問題である。
本当は日本人は ”英語を話したい” 人で溢れている。英語の習得のためにどうすればよいのかが分からないから進展しないだけ。まずは実践的に英語を使える環境に身を置くことが大事かもしれない。もし外国人の方で日本を訪れる方は、”日本人は英語を話せないから” と臆することなく、はきはきとゆっくり、シンプルな単語を用いて日本人に話しかけてみよう。すると小さな会話でも日本人とコミュニケーションが取れるし、日本人は外国の方と英語で会話ができたというだけで自信に繋がる。
グローバル化が進む世の中で、日本がより英語が求められる国になっていくのは間違いない。これらの構造を理解して英語をマスターしていくことが日本人にとってもこれから遊びに来る外国人にとってもよりよい世界が広がるとキッカケとなるのではないだろうか。意識的に正しく英語を学ぼう・使おうとすれば、見違えて異なる世界が見えてくるのかもしれない。
大きな間違い
日本でしか通用しない、日本語には不可欠な言葉「和製英語」とか、カタカタの単語があるから英語が下手な訳でありません。むしろ英語が使われているので身近に感じるはずです。日本語を訳すから問題となります。
”間違い” を恐れ、学びの機会を失うので英語が上達しないと言うのも正しくありません。英語は間違いを訂正されながら覚えるものではありません。
間違えればやはり恥ずかしい事であり、大人になれば誤りをする事はなるべく避けるべきです。
英語を使う必要性が乏しい日本社会ではありますが、第二言語とは母語よりは必要性が乏しいものであり、その第二言語を学ぶ場合には避ける事ができない条件です。
日本人が英語を話せない ”本当の理由”正しい英語学習ができていないからです。それはネイティブを真似て、フィードバックで修正する方法です。
ネイティブを真似るのですから、和製英語を覚える心配も、カタカナ英語を使う心配もありませ。
そしてネイティブの真似るのですから、間違いをする心配もありません。ネイティブを真似るのですから使う必要性は低くても自分に必要な勉強や練習ができます。
真似る事でスキルはどんどん上達して、学習そのものが楽しくなります。
武田塾広島校から次のような説明があります。
今日は、あの有名なエビングハウスの忘却曲線の致命的な問題点についてです。
ここで言いたいのは、エビングハウスが行った実験に問題があるわけではありません。
科学的なデータであり信じるに足るものです。
では、エビングハウスの忘却曲線とは、どんなものだったでしょうか。
19世紀から20世紀初めのドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが行ったあまりにも有名な実験データです。
無意味な音節(アルファベットの羅列)を記憶して、時間の経過によってどれだけ忘れてしまうかという研究をしたといわれている。
彼の研究結果をグラフにしたものがエビングハウスの忘却曲線といいます。
エビングハウスの実験によれば、覚えた事を20分後には42%忘れ、1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%忘れると言う事を有名な先生方がご自分の著書で述べられています。これを覚えておいてください。
まず、最初に問題だと思うのが、この実験が無意味な音節を記憶したものだということです。まさに棒暗記のデータということです。
実際に覚えるものは、無意味なものではないことが多いですし、興味があるとかないとかでデータは変わるのは間違いありません。
いえることは、棒暗記のデータでなければ人の能力の差というのが判断しにくいので、そういう意味では、棒暗記のデータを研究したことの意味は大きいです。
エビングハウスのこのデータで、人間の脳の忘れるということの能力の差はなく、人間は1度覚えただけでは忘れる確率が非常に高いということがわかります。
最大の問題点が、この忘却曲線が1時間後には56%忘れと言うように、忘却率を表していると一般的に誰もが述べていることです。
大きな間違い
しかし、これは節約率を表しているものなのです。
節約率とは1度記憶した内容を再び完全に記憶し直すまでに必要な時間(または回数)をどれくらい節約できたかを表す割合である。
式で表すと
(節約率)=(節約された時間または回数)÷(最初に要した時間または回数)
(節約された時間または回数)=(最初に要した時間または回数)-(覚え直すのに要した時間または回数)例えば、最初に覚えるまでに10分を要し、20分後に覚えなおすと4分を要したとする。
この場合、覚えなおすのに最初と比べ6分節約した事になる。すると、節約率は6(節約された時間)悪10(最初に要した時間)=0.6=60%となる。
また、最初に覚えるのに40回の書き取りを要し、1時間後に覚えなおすのに22回要したとする。
この場合、最初に比べ18回節約した事になる。すると、節約率は18(節約された回数)悪40(最初に要した回数)=0.45=45%となる。
注意すべき点は、エビングハウスの忘却曲線のグラフは節約率を表しているだけに過ぎず、記憶量を表しているわけではないということである。つまり、20個の単語を覚え、1日が経過すれば、そのうちの74%に相当する15個の単語を忘れているというわけではないということである。
記憶してから1日のあいだに急激な忘却が起こるが、その後の忘却は緩やかに起こる。
この実験で使用されたのは相互に関連を持たない無意味な音節であり、学問などの体系的な知識では、より緩やかな忘却が起こると考えられる。
いろんな本やネットなどで、エビングハウスの忘却曲線が紹介されていますが、ほぼ、全部が間違った解釈をしています。
節約率なのだから、
20分後には節約率が58%であった。
1時間後には節約率が44%であった。
1日後には節約率が26%であった。
1週間後には節約率が23%であった。
1ヶ月後には節約率が21%であった。
ということなのです。
反復学習のタイミングなどで、忘れるころに復習するのが1番良いということで、半分忘れた頃が良いでしょう。とかで、1時間後には56%忘れるのだから、2度目の復習は1時間以内が理想と言う事が本などで書かれていますが、そんなことは全く根拠がないということがわかります。
確かにいえることは、エビングハウスの実験は科学的なデータであり、信じるに足るものだということ。
人間は1度覚えただけではかなりの速度で忘れるということ。物覚えのいい人とそうでない人はいるが、忘れることに個人差はないということ。
1度では忘れてしまうので、何度も何度も復習をすることが大切だということ。
1度覚えたことを復習するときの労力はかなり小さくなるということ。
意味にこだわった覚え方をすれば忘れにくいということ。
1度では、どうせ覚えられないのだから何回も復習するものだと思って、勉強することが大切です。
何回も復習する時間の確保が必要です。
英語の場合はネイティブを真似、そしてフィードバックで修正します。修正する事で発音が良くなります。良くなる事は発音が楽になり、覚えるのも楽になります。
これはディープラーニングと呼ばれる学習方法で、反復練習が覚える目的と言うより、スキルの向上を目指すので学習が楽しくなります。
上記の本の説明は次のようになっています。
著者:白川 寧々
内容紹介
ベストセラー第1位(英語の学習法カテゴリー)
出口治明氏 大絶賛
(立命館アジア太平洋大学学長)
「僕は英語がド下手なんだけど、もっと早くに読みたかった。
文科大臣に渡したい。この本、めちゃくちゃ面白い 」
英語教育界の異端児が「ふつうの日本人」のために開発したMIT(マサチューセッツ工科大学)発英語実践プログラム「ネイティブ・マインド」待望の完全書籍化
タイトルからお察しかもしれないが、この本は、ふつうの英語本ではない。
英会話でも、文法でも、海外お役立ちフレーズ集でも、試験対策でも、ビジネス特化ものでも、簡単に話せる方法でも、親子でやりなおす何かでも、ない。
そして、英語本業界によくある、英語がもともと好きな著者が、自分の勉強法を公開したものではない。年齢層も5歳から100歳まで本気でカバーしている。
じゃあ、この本は誰のための、何なのかあらためて、この本は、5つのタイプの読者を想定して書かれている。
「うちの子は、世界のどこでも生きられるようになってほしいけど、受験とか勉強とかはどうしよう 英語が話せるようになってほしいのは確かなんだけど、日本にいてそれができるのかどうか……」
子どもに幸せな将来を手に入れてほしいが、「正解」が見つからず困っている親。
「社会の常識が変わっていくなかで、ほぼずっと変わらない現行の教育への風当たりも強い。まわりは危機感を持っていない人が多いのだが、教育者としての自分の役割はこのままでいいのだろうか……」
新しい時代に行われるべき教育のために行動したい教育者。
「世界を舞台に仕事したり、英語を使った仕事をすることに憧れがあるけれど、どうやったらそうなれるのか、イメージがわかない。親も英語できないし、受験のプレッシャーもあるし、どうしよう……」
未来に対して不安やモヤモヤはあるけれど、この本を手にとるほどやる気のある中高生。
「グローバル方面で活躍できるようなキャリアアップをしたいけれど、イマイチ自分の成長につながっている気がしない。書店に並ぶのは英語が好きなタイプの人が書いた英語本や、前の世代の人の成功論ばかりだし、やはりMBA を考えるべきか……」
キャリアアップについて迷っている大学生や社会人。
「世界的なリーダー的人材育成戦争、高度IT 人材争奪戦が繰り広げられているが、自分の国や組織のために、教育という角度から出来ることはなんだろう」
政策関係者や経営者など、次世代人材育成の面で今後の国や組織の行く末を戦略的に考えているリーダー。
日本人は、年齢にかかわらず、英語をもっともっと自在に操ることができれば、確実に世界で輝く可能性を秘めている。
「世界レベルでは決して低くない学力」やガッツや個性を発揮して、能力に相応しい価値を生み出せるシステムをつくったら、日本で今、表出している人材問題は、大抵なんとかなるんじゃないかと本気で思い、私はこの本を書いた。
経産省、文科省、全国自治体、大手企業、全国中高大から問い合わせ殺到
この本で「脳内留学」
1.日常レベルに「英語」を忍び込ませる
2.脳内ぼやきを「ルー語」ではじめる
3.別人格になりきる。マネは最強
4.英語の思考法「ロジカルシンキング」は誰でもできるなど
5.英語4技能のためTOEFLを破壊的に攻略すべし
6.たった5日間でドメドメ女子高生がTOEFL100点超えした話
大きな間違い
いろいろ人気があるのは理解できますが、英語学習で何をすべきかまったく分かりません。最初に「脳内留学」と言う意味が理解できません。
1.日常レベルに「英語」を忍び込ませる
日本で第二言語として学んでいる場合は日常レベルに英語を忍び込ませるのはほぼ不可能に近いと思います。
2.脳内ぼやきを「ルー語」ではじめる
ぼやきをルー語ではじめたら、いい加減な英語しか話せないと思います。
3.別人格になりきる。マネは最強
はい、ネイティブを真似るは正しい考えです。
4.英語の思考法「ロジカルシンキング」は誰でもできるなど
言語は脳が学習しますから、ロジカルシンキングのような考え方自体は必要ありません。
5.英語4技能のためTOEFLを破壊的に攻略すべし
英語の4技能をバランス良く学ぶ事は効果的な学習につながりません。効果的な学習を目指すなら音声言語の聞く話すを優先した方が効果的です。
岡田祥吾
1991年、大阪府生まれ。2014年、大阪大学工学部を卒業後、マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。2016年、株式会社GRITを設立。代表取締役社長に就任
マッキンゼーのコンサルタントとしてキャリアをスタートさせながら、英語ができず、数々のプロジェクトで悔しい思いをしてきた著者が、ある日思いつき、自身がクライアントにさんざん説いてきた「問題解決アプローチ」を英語学習に適用。するとそれが劇的な効果を生んだ。
本書は、「英語力を伸ばすために、最も効果的な方法とは何か」を徹底的に追究したどりついた「英語学習の真髄」を、最先端の言語学の知見と科学的根拠に基づき紹介。
英語学習は学習生産性×投下時間で決まります。英語力を上げるためには自分の実力にあった学習法を自分で作成するのです。何故英語を学ぶのか明確にし、具体的な目標や学習期間を設定することが大切。英語学習の本質を捉えており、他分野の学習にも応用できる学習本です。
岡田祥吾氏は、英語の話せない原因について「英語学習の手段(How)が整備されすぎたが故に、かえって自分に合う学習法が何なのかがわからなくなっている」と指摘する。
岡田氏は大学卒業後、マッキンゼー&カンパニーに入社し、海外企業の日本市場戦略立案などに携わった。しかし、その中で自身の英語力の低さを痛感。週に一度、英会話教室に通うも上達せず、様々な勉強法を試しながら、英語力を上げるたった一つの「メソッド」に辿り着いた。
「メソッド」といっても、「とにかく単語だけを覚える」「英会話教室に通う」「上達はシャドーイングがカギ」というような個々の学習法にフォーカスするものではない。
岡田氏に言わせればそれはどれも「正しい」学習法。ただし、自分が抱えている課題を解決するという目的に合わなければ、「無駄になる」学習法でもある。
英語学習とひと口に言っても実際にはその領域は広く、様々な分野がある。当然人によって克服すべき課題は異なるはずだ。課題を見つけ、クリアしていく。それを繰り返し、PDCAを回していく。この学習のサイクルは極めて普遍的な考え方だが、ブームの学習法や世の中にあふれる学習法に飛びついてしまうのが人の性とも言えるところなのだろう。
岡田氏はマッキンゼー時代のコンサルティングの手法を英語学習に応用した。そのエッセンスを英語学習2.0という一冊の本にまとめた。
週1のオンライン英会話だけでは上達しない
『英語学習2.0』を読むと、これまでの自分の英語学習の甘さを痛感させられるかもしれない。岡田氏は手軽に短時間で英語は上達しない、という事実を科学的な見地をもって突き付ける。
ここでは本書から、英語学習にまつわる「3つの良くあるおもい込み」を紹介しよう。
1.海外の映画を何度も観ることが英語力アップにつながる
英語ができる人に「どうしたら英語ができるようになるの?」と聞くと、「海外の映画を観るのがおすすめ」と言われることがあるはず。岡田氏はこの回答について「ウソではない」としながら、「すべての人に当てはまる最高の学習法というわけでもありません」と答える。
そのポイントは、「どんなインプットが英語学習には最適なのか?」ということ。
これに対しとある研究者は、「自分の能力で理解可能なものよりも少しむずかしいレベル(i+1と表現)」が最も良いという結果を発表している。また、別の研究者は「i」もしくは「i-1」と言っている。つまり、インプットをする際には、自分がギリギリ理解できるレベルがちょうど学習に効果的だということになる。
これは、英語が分からない人がいきなり海外の映画を何回も観ても、インプットの意味をほとんどなさないということ。自分のレベルにあった英語から触れることが英語力の向上につながるのだ。
2.1日10分でもいいから毎日コツコツと英語に触れることが大切だ
毎日コツコツと英語に触れることはもちろん大切なこと。しかし、「1日10分」では英語は全く上達しない。
むしろ岡田氏は、「短期集中」で毎日に行うことが重要だと述べる。1日10分でコツコツとなると圧倒的に勉強時間が少ないため、結果が出てくる前にモチベーションが保てなくなる。英語学習の「モチベーションの維持」は短期集中の方がしやすいのだ。
本書では「英語力の伸び=学習生産性×投下時間」と定義されている。学習生産性を高め、勉強の投下時間を最大化することが英語力向上の唯一の方程式となる。
まずは、自分に合った勉強法、自分に必要な勉強を重点的に行うこと。そして、理想はまず3ヶ月間、毎日3時間の学習を続け、一定の成功体験を積む事が大事だと岡田氏は指摘する。
もしかしたら、3ヶ月を3時間と言うのは少し無理があると思うかも知れない。
しかし、「3ヶ月」は私たちにとって何かと縁がある数字。企業の決算などで使われる「四半期」や、季節も3ヶ月区切り。1年は長すぎる、1ヶ月だと短すぎる。人間にとって「3ヶ月」が一つのことに集中できる、ちょうどいい長さなのだろう。
3.一気に英会話ができるようになる勉強法はない
この世に、一気に英会話ができるようになる勉強法は存在しない。
英会話の5ステップ
本書では「英会話の5ステップ」として、英会話をしているときの人間の脳の働きを科学的に5つのステップに分解している。この5つのステップはリスニングとスピーキングの2つのグループに分けられ、リスニングは「音声知覚」と「意味理解」の2つのステップ、スピーキングは「概念化」「文章家」「音声化」の3つのステップとなる。
実はこの5つのステップはそれぞれ別の学習法が必要になる。単語や文法を知っていても音声をきちんと聞きとれなければ、意味理解のステップに進むことはできない。自分はどのステップに課題を抱えているのかを把握し、適切な学習法を選んでいくことが必要なのだ。
「これをやれば上達する」という文句に踊らされがちな英語学習だが、岡田氏の指摘を読むと、そんな魔法のような学習方法がないことは容易に理解できるはずだ。その上でどうすればいいのか。自分の課題はどこにあるのかを探す手助けをしてくれるのが本書である。
個別の課題に対してどのような本がおすすめかについても余すことなく教えてくれる岡田氏。英語学習を一歩先に進めることができる一冊だ。
「単語はじっくり覚えてはいけない」
人間は忘れるのはあたりまえ。エビングハウスの忘却曲線を利用して、「1つの単語をじっくり覚えず、何回も同じ単語に出合うように覚える」のがポイント。最も効果的な暗記法を科学的根拠とともに詳述。
「例文暗記で話せるようにはならない」
どんなに「使える」英語フレーズを覚えても、実際に話すときは例文に載っていない、そのとき言いたいことをその都度文章化する必要がある。鍛えるのは文章化の力。
「英語学習というものを科学することはできないのか?」「単なる経験則ではなく、多くの人に適用できる根源的な理論はないのか?」について研究し、たどりついた答え「英会話の5ステップ」。マッキンゼーで培った常識を覆す科学的アプローチ。
目次
1. なぜ英語ができない私がマッキンゼーを経て英語教育で起業できたのか(実は英語一番苦手だった;マッキンゼーで感じたvalueゼロの自分 ほか)
2.間違いだらけの英語学習(英語学習の羅針盤「英会話の5ステップ」;英会話レッスンは練習試合 ほか)
3.英語を科学する―リスニング編(なぜあなたの耳は英語が聞こえないのか?;音の変化を制するものは、リスニングを制する ほか)
4.英語を科学する―スピーキング編(なぜあなたは英語が話せないのか?;例文暗記でスピーキングはできるようにならない ほか)
5.英語学習を継続する仕組み(コツコツ学習では一生英語はできない;三日坊主で終わらないための3条件 ほか)
出版社内容情報
マッキンゼーのコンサルタントとしてキャリアをスタートさせながら、英語ができず、数々のプロジェクトで悔しい思いをしてきた著者が、ある日思いつき、自身がクライアントにさんざん説いてきた「問題解決アプローチ」を英語学習に適用。するとそれが劇的な効果を生んだ。
本書は、「英語力を伸ばすために、最も効果的な方法とは何か」を徹底的に追究したどりついた「英語学習の神髄」を、最先端の言語学の知見と科学的根拠に基づき紹介。
さらに、効率的な学習法にとどまらず、「勉強する時間をとれない忙しいビジネスパーソン」のために、「1日3時間」を生み出す時間術や、英語学習を継続させるための秘訣、「必ず英語が話せるようになる」環境を整えるためのアドバイスまで、全方向からサポートする。
脳の学習は、学習生産性×投下時間で計算できません。脳の学習はディープラーニングであり、特徴の抽出です。そしてその特徴からパターンマッチングやパターン学習をします。英語学習は直線的に伸びるのではなく、加速度的に伸びるのです。
大きな間違い
脳の学習は、学習生産性×投下時間で計算できません。
脳は機械的に学習をしている訳ではないからです。多くの場合学習しても忘れてしまう事が多くあります。もちろん学習生産性を計る事はできません。
また英語の学習をスピーキングとリスニング2つのグループに分けているのは間違いです。
何よりスピーキングは「概念化」「文章化」「音声化」の3つのステップではありません。
スピーキングはネイティブを真似て、表現を覚えて、発音も文法も使い方も学びます。話す時は必要な場面に合う表現を想起して、覚えた表現を使います。概念化や文章化や音声化の3つのステップを必要としません。
リスニングも「音声知覚」と「意味理解」の2つのステップではありません。リスニングはスピーキングで覚えた音と聞いた音を照合するだけです。つまり聞いた音と、聞いた音の特徴を照合するだけです。
脳の学習はネイティブを真似るディープラーニングであり、特徴の抽出です。そしてその特徴からパターンマッチングやパターン学習をします。
つまり英語学習はディープラーニングで覚えるだけであり、スピーキングはその覚えた音を使い、リスニングはその記憶にある音と照合します。
つまり英語は英会話の5ステップどころか、1ステップなのです。日本語だって周りの大人を真似て覚えただけです。
音声知覚や意味理解は概念化や文章化や音声化の5のステップをこなしておりません。
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