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2018年7月 1日 (日曜日)

ラインアットを始めました

英語のディープラーニングを促進するためいLINE@を始まました。
次のリンクから登録でできますから、ぜひ参加してください。

https://line.me/R/ti/p/%40guc7410z

ラインアットに参加すると次の情報にアクセスが可能となります。

1.1:1トークで担当者が直接アドバイス!

英会話習得に関してアドバイスします。

2.合計120冊の英語学習用教材へのアクセス

対話集60冊、表現集60冊への自由のアクセスができます。
全ての英語表現に音声が添付されています。

3.英語学習者のSNSへのアクセス

英語学習の集まるSNSです。一緒に学習したり、励ましたり、励ませられたりする場です。

4.間違いの英語学習

間違っている英語学習の説明です。

5.英語学習理論

最新の科学的な英語学習理論です。

6.実践者のブログ

ディープラーニングで学習されている方のブログです。

2017年7月 4日 (火曜日)

素粒子物理学者が開発したLingvist

素粒子物理学者が開発した言語学習アプリ「Lingvist」の仕組みは次のようなものです。Lifehackerで小野里衣氏が次のように法億しています。

ライフハッカー読者のみなさんは、17時間の学習で、英語の日常会話に必要な語彙の80%を理解できるようになる、と聞いたらどう思いますか。

英語学習本や英会話、さらに英語を勉強するためのマインドセットの本まで読み、合計10年近い時間を英語学習に費やしてきた筆者にとっては、この数字はにわかに信じられません。

しかし、そんな言語学習に対する固定観念を、コンピューターサイエンスの力で覆しつつあるアプリ「Lingvist(リングビスト)」を制作している会社がエストニアにあります。

アプリの使い方はシンプル。単語カードが出題されるので、その中に単語をタイプして回答していくだけ。学習済みの単語数や、自分の学習の進捗度合いも確認できる。現在日本語からは英語、英語からは複数言語が学べる。
Lingvistは2013年に創業されました。Googleに買収されたAI企業DeepMindの初期投資家であるJaan Tallinn氏や、楽天を含む複数のエンジェル投資家、ベンチャーキャピタルなどから投資を受け、その投資総額はすでに900万USドルを超えています。

彼らが注目される理由、特にアプリの裏側にあるテクノロジーを探るべく、CEOであるMait Müntel(マイト•ミュンテル)氏にお話を伺いました。

既存の言語学習の非効率さに着目

Lingvistは具体的に通常の勉強法や他の言語学習アプリと比べてどこが優れているのでしょうか?技術的な点も含めて教えてください。

ミュンテル氏:Lingvistは現在、言語そのもの、語彙、文法、スペルなどに焦点を当てた学習に取り組んでいます。

既存の言語学習の効率が悪い原因は、教材で使われている語彙が実践的ではないこと、学習時の復習の間隔が最適でないことにあります。たとえオンラインの言語学習ツールだとしても、未だに十数年前の時代の手法を取っているものも少なくない。こうした現状に対してLingvistはまず、実践的な語彙を学べる効率的な言語そのものの学習ツールを完成させます。その後、言語習得に必要なその他の要素を全てカバーするツールに拡張していきます。

Lingvistのシステムは、創業当時からAIが先導するアダプティブラーニング(適応学習)を念頭に置き構築されています。

Lingvistのユーザーに対する適応度は、現在世界で最も名前の知られている言語学習アプリと比較しても勝っている、とミュンテル氏は言います。

パーソナライズされた忘却曲線によるアダプティブラーニング

どのようにユーザーに教材を適応させるのでしょうか?

ミュンテル氏:初めてLingvist を使うユーザーが、ある単語群に対して学習したパフォーマンスを測定します。ここでは、どのような単語を、どのように、どれくらいの時間をかけて間違えた(あるいは正解した)、などの情報が学習パフォーマンスです。次に、機械学習で、そのユーザーと苦手な単語およびその学習パフォーマンスが類似している既存のユーザーをグループ化します。そして、同一グループ内にいる既存ユーザーの忘却曲線に類似した曲線を適用します。学習パフォーマンスが類似しているユーザー同士は、忘却曲線も類似する傾向にあるからです。

忘却曲線は、その後ユーザーが使うたびに、本人の実際の学習データに基づいて調整されていきます。

個々のユーザーの忘却曲線に合わせ、それぞれのユーザーが次に学んだら最もインパクトがある単語を、AIを使って予測します。

1つ例をあげましょう。使い始めたばかりのユーザーが、すでに知っていて、簡単な単語の回答をタップミスにより誤ったとします。そのユーザーはアプリを使い始めたばかりなので、Lingvistは彼のデータを多く持っていない。しかし、ビッグデータの統計に基づいて、類似した既存ユーザーの学習データから彼の語彙に対する知識を予測します。この予測から、スペルミスの要因はタップミスによるもの、と判断することができるのです。

記憶できていない単語を最適なタイミングで復習できれば、無駄な時間を極限まで減らし、それ以外の時間をできる限り新しい単語を学ぶために使えます。そのためにユーザーの学習データ(ビッグデータ)とAIを利用しています。

また、ユーザーが一度も学習したことのない単語をより多く出題できれば、より学習効率が良くなりますよね。ビッグデータセットが十分に大きければ、

そのユーザーが正解したいくつかの単語に基づいて、未学習の単語を予測する事ができるようになります。なぜそれが可能か?例えば、英国の州立学校でフランス語を学んだ人々と、パリに住んで大学に通った人々では、使い慣れた語彙が異なります。正解した単語から、同じ方法で知識を得た人々を特定しグループ化します。次に、グループ内の既存ユーザーの学習データを、同じグループ内の他のユーザーに適用するのです。

データが増えるほどAIは賢くなります。つまり、Lingvistは、多くのユーザーが使えば使うほど、1人ひとりの学習効率が良くなるということです。

実践的な教材、つまり語彙はどのように選定されているのでしょうか?

ミュンテル氏:教材は言語スペシャリスト達が制作しています。その大元になる素材は、主にインターネット上から取得しています。

数十億語のテキストを処理し、最初に各単語の使用頻度など基礎となる部分を分析します。次に、統計および機械学習を適用し、特定の単語に対して最も典型的かつ代表的な使用パターンを特定する。その結果、最も重要な単語を選択し、最も関連性の高い文脈でそれらの単語を教えるために、言語の統計データを使用することができます。

ずっと現地の言葉が話せなかったことが恥ずかしかった

ミュンテル氏のバックグラウンドは素粒子物理学にあります。彼は、スイスにあるCERN(欧州合同素粒子原子核研究機構)で働き、2013年にノーベル賞を受賞したヒッグス粒子の発見に携わっていました。

起業のきっかけは何ですか

ミュンテル氏:CERNはスイスとフランスの国境、フランス語を話すエリアにあります。私は10年勉強したロシア語もほとんど身に付かないくらい言語が苦手です。そのため、スイスでもフランス語がわからない状態で暮らしていました。ある日フランスの山にハイキングに出かけ、その帰りに乗るはずだった電車を逃してしまった。駅にいた男性に次の電車の時間を尋ねました。ご存知かどうかわかりませんが、フランス人はフランス語しか話さない人が多い(笑)。彼もその1人でした。そのため全くコミュニケーションが成立しなかった。しばらく経って、その男性がカタコトの英語でLast train(最終電車)と言いました。それで自分が最終電車を逃したということがようやくわかったのです。この経験は今でも覚えています。

私はずっと、フランス語圏に住みながらフランス語を話さない自分にがっかりしていました。現地の人や文化を尊敬していないようで。どれほどテクノロジーが進化し自動翻訳ができるようになったとしても、人間同士が真につながるためには、言語によるコミュニケーションは欠かせないものです。

ミュンテル氏は他にもフランス語を話せなくて困ったエピソードをおもしろく教えてくれました。

言語学習に科学的なアプローチ。

フランス語の勉強を本格的に始めたミュンテル氏は、既存の学習方法の非効率さに気付きます。

ミュンテル氏:一般的に、語族の異なる言語を流暢と言えるレベルまで習得するためには、3000時間の学習が必要である、と言われています。当時、研究で忙しかったのでそんなに長い時間は学習に充てられない。しかし、もし3000時間を5分の1にできれば、2400時間の削減につながる。これは、1年間の労働時間、すなわち1年分の給料に値します。1年あったら他にどれだけのことができるでしょう?

物理学者のやっていることは、10%が理論、80%が検証、残りの10%がペーパーワークです。検証にはビッグデータとソフトウェアを使っている。そのため、コンピューターサイエンスを用いて言語学習に取り組むという発想は、私にとって自然な流れでした。インターネット上にある数十億のテキスト集とテクノロジーの力で必ず改善できるはずだ、と思いました。

そこでフランス語学習のためのプロトタイプを作成しました。それを200時間使って勉強した後、高校レベルのフランス語試験に合格できたのです。この経験がLingvistを創業するきっかけとなりました。

忙しい人でも簡単に空き時間で言語学習ができるように

Lingvistは現在、Skype出身の開発者や、CERNの科学者たちもチームに加わり、合計60名の大きなチームに成長し、アルゴリズムはより優れたものへと変化しているそうです。

ミュンテル氏:私たちはつい最近、ユーザーの学習データの分析結果からある素晴らしい発見をしました。

ユーザーは1人ひとり学習サイクルが異なります。週末だけの人もいれば毎日の人もいる。しかし、どのようなパターンで学習したとしても、2000語習得までの総時間は、17時間だったのです。2000語という数字は、主な言語の80%の語彙を理解することができる単語数です。

この発見は、Lingvistで語彙を学ぶことは、忙しい人が空き時間に勉強するだけの場合でも、毎日勉強した人と比べて効果は変わらないことを示しています。CERNでは研究にとても忙しく、ローカルのコミュニティの中で自然と学ぶという時間があまりなかったそうです。

ミュンテル氏:世の中には、私のように言語学習に多くの時間を使えない人がたくさんいるでしょう。しかし、外国語を自分自身の言葉として使えるようになり、異文化の人々に自分を表現できるようになることは、とても素晴らしいことです。

Lingvistの最終目標は、言語学習を可能な限り実用的かつ効率的にすることです。チームの誰もがこの理念を念頭に置き、日々サービス作りをしています。これまでは、英語基本コースのみを日本人向け英語学習コースとして提供してきたLingvist。つい先日、楽天と共同開発したTOEIC対策用英語学習コースもリリースしたそうです。

最大の問題はアダプティブラーニング基本としている事です。アダプティブラーニングとは、生徒個々の学習の進捗状況をログとして残し、それを分析・反映することで、学習内容を分岐させ、最適化して提示していく学習法です。また同じような個所でつまずいている生徒同士をマッチングし、相互学習やグループ学習により、解決に向かうといったことも可能としている。さらには、楽しんで学べる「ゲーミフィケーション」の考えを採り入れる場合もあります。

アダプティブラーニングとはグループ学習の全体的な効果を考えてもので、個人の学習の基本となるものではありません。個人の学習の基本となるのはディープラーニングです。つまりグループにいる人がどう学習するかではなく、人間の脳がどう学習するかと言う事です。

2017年2月 5日 (日曜日)

テクノロジーは貧困を救わない

これはみずず書房の外山健太郎氏の本です。次の説明があります。

マイクロソフト・リサーチ・インドでの実践が生んだ、新たな解は《人そのもののアップグレード》だった。

著者の研究は万能な解決策などないことを思い知らせてくれる。
最貧困層の生活を向上させるテクノロジーは、人間の行動特性と文化的相違への深い理解に基づいたもの
でなくてはならないのだ。
――ビル・ゲイツ

いまだITスキルに大きな格差があるインド。学校では上位カーストの生徒がマウスとキーボードを占領している。
「これこそまさに、イノベーションにうってつけのチャンスだ。1台のパソコンに複数のマウスをつないだらどうだろう?…そしてすぐに〈マルチポイント〉と名付けた試作品と、専用の教育ソフトまで作ってしまった」。

しかしその結果は…
「ただでさえ生徒を勉強に集中させるのに苦労していた教師たちにとって、パソコンは支援どころか邪魔物以外のなんでもなかった。…テクノロジーは、すぐれた教師や優秀な学長の不在を補うことは決してできなかったのだ」。
こうして、技術オタクを自任する著者の、数々の試みは失敗する。その試行錯誤から見えてきたのは、人間開発の重要性だった。

人に焦点を当てた、ガーナのリベラルアーツ教育機関「アシェシ大学」、インド農民に動画教育をおこなう「デジタル・グリーン」、低カーストの人々のための全寮制学校「シャンティ・バヴァン」などを紹介しながら、社会を前進させるのは、テクノロジーではなく、人間の知恵であることを語りつくす。

意志や能力は技術で増やす事はできます。しかし、その根源となる意志や能力はいかなる技術でも作る事はできません。最新のAIでも無理な事です。それができるのは身近にいるメンターだけなのです。使い方が上手であれば、意志と能力のある学習希望者と熱意のあるメンターがいて、始めて技術が学習の手助けをできるのです。

2016年4月10日 (日曜日)

「Siri」に“無視”されないための「英語習慣」

プレジデントオンラインに”発音が……「Siri」に“無視”されないための「英語習慣」”が紹介されています。

留学・スクールなしでも英語上達は可能!
日本国内で英語(英会話)を勉強していても、日常生活で英語を使う機会はめったにない。そんな人がほとんどでしょう。仕事で英語を使わない、外国人の友達はいない。となれば、英語に触れる機会はほとんどない。これでは英語の上達はそれほど望めません。

とはいえ、上達している人はしている。

例えば、「TOEIC900点超ホルダー」たち。実は、私も以前はTOEICスコアが500点台でしたが、その後、語学留学を一切せず独学のみでTOEIC950点を獲得しました。英語勉強仲間を見ていると、めきめき上達する人ほど日常生活に英語を取り入れていることがわかりました。ちょっとした工夫が、留学など大きなお金を費やさずとも英語上達する鍵となるのです。

では、具体的にどうやって採り入れるのか? 今回はそのコツをまとめてみました。

習慣1【何でも英語で言ってみる】

毎日当たり前にしていることを、英語でも言えるかどうか確かめてみましょう。例えば、

早起きする:get up early
電車通勤:commute by train
仕事を頑張る:work hard

このように普段していることを英語で言おうとすると意外と言えないもの。英会話の参考書でいつか使うかもしれないフレーズを覚えるのももちろん大事ですが、英語を日常に取り入れるためには、日常でしていることを英語で考えてみてください。

身の回りにあるものを英語で何と言うか考えてみるのもおすすめです。例えば、仕事道具をちゃんと英語で言えますか?

ノートパソコン:laptop
資料作成:create a document
ホッチキス:stapler

なぜ、Siriはあなたの英語に無反応か?
習慣2【海外版2ちゃんねる『4ちゃん』を読む】

日本では知らぬ者がいない巨大掲示板2ちゃんねる(通称2ちゃん)ですが、これには海外版『4ちゃん』があるのを知っていますか? 2ちゃんと同じく、スレッドを立てて特定のテーマについて匿名で書き込みができるというものです。

ここでのコミュニケーションは、英語スラングのオンパレード。教科書では学べないけどネイティブがよく使う表現が山のように登場します。

OMG
ASAP
Yep

など、1つずつググッて意味を調べてみると、とても勉強になります。また、英語圏で流行っていることも分かるので、もしかしたらビジネスのヒントになるかもしれません。

私も、たまに気が向いたら

Hey, I'm Japanese. Ask me anything.(やぁ、日本人だけど質問ある?)

と書き込んでいます。すると、日本で流行っていることや人気のアニメ・マンガのことで話が盛り上がります。英語はコミュニケーションを取るために必要ですから、自然とモチベーションが上がります。2ちゃんは敬遠する人でも、4ちゃんなら肩肘張らずに英語に触れられます。

習慣3【iPhoneのSiriで英語の発音チェック】

iPhoneをお持ちの方の多くはSiriを知っていると思います。デフォルト設定では日本語になっていますが、設定からSiriを英語設定にすることで、自分の英語の発音がネイティブに通じるかどうかを試すことができます。

使い方はカンタン。iPhoneに向かって「Hey Siri.」と話しかけるだけです。これでSiriが反応してくれたら、あなたの発音はネイティブが聞いても問題ない、ということです。

子どもの遊びじゃあるまいし、と思うかもしれませんが、やってみるとこれが意外と難しいもの。特にSiriのriの音、Rの発音が日本人にとっては難しいようで、ら行と同じ感覚で言っても反応してくれません。

話しかけたのにリアクションしてくれないのは、ちょっと寂しい気分になります(笑)。Rの音は、口をいーっと横に広げながら発音すると英語の音に近づきやすいです。

話しかける内容は特別なことでなくても大丈夫です。ふつうに会話する気分で話しかけてみてください。

Hey Siri. How are you?(ねぇSiri、調子どう?)
Hey Siri. Is it rainy today(ねぇSiri、今日って雨かな?)
Hey Siri, punch me.(ねぇSiri、パンチしてよ)

それぞれの質問にSiriがどういう返事をするのか、やってみると面白いものです。iPhoneがあればいつでもできるので、休憩時間や休日に遊んでみてください。

■映画を「英語字幕」で見ていいフレーズを盗む
習慣4【洋画や海外ドラマを英語字幕で観る】

誰でもお気に入りの洋画や海外ドラマ作品があるでしょう。何でもいいので、ひとつの作品を「じっくり何度も」観ましょう。英語字幕で。登場人物のセリフを英語字幕で見ると、耳ではよく聞き取れなかった単語がわかることがあります。すでに観たことがある作品であれば、ストーリーやおおよそのセリフはもう頭に入っているはず。だから、「英語では何て言っているんだろう?」と考えながら見直すのです。

私もずっとこの勉強法をしていますが、どの作品でも「ああ、こんなシンプルな英語で伝えられるのか!」と驚きます。映画のセリフはとてもよく練られているので、そのまま仕事やプライベートなどで真似してしまいたいお手本の英文フレーズが満載です。自分が予想していたよりも、ずっと洗練された言い方をしていることが多くあります。

映画を見ながら自分の耳で聞いた単語と字幕の単語がどれくらい合っているか、はずれているかを確認してみてください。この「ずれ」の修正回数が多くなるほどに、英会話で使えるフレーズが自分の中にストックされていくはず。

2016年2月11日 (木曜日)

TOEIC600点への最短・最楽学習法

池田 和弘氏が次のように説明しています。

文法ポイントについて、「気づき」を与える程度のことを行うのは決してマイナスではありません。上の例だと、「意味が少し違うと前置詞も異なってくる場合があるわけだ」とか「前置詞がいらない場合もあるわけだ」という程度のことを軽く知っておくことは、むしろプラスになります。問題は、これをテストで問い、さらに英作文までさせようとすることにあります。なぜなら、細部について問うた瞬間に、英語は「とてつもなく巨大なジグゾーパズル」となってしまうからです。ここに日本の英語教育が泥沼化する原因があります。

一方、TOEICではこういった「細部の正確さ」を問う問題がありません。まず英語を大きくつかむ力を養い、そこから徐々に精密な英語力を養う――これがTOEICの発想だからです。実は、この発想は、人間の頭の働き方によく合っています。また、世界の語学教育の流れとも合致しています。

ルールvs.直観

それにしても、なぜTOEICは「慣れる」ということにこだわり、直観的に英語をとらえる力を見ようとするのでしょうか。その理由は、そのような力こそが使える英語力に直結しているからです。ルールを覚え、ルールを使えるようにするという発想では、実践的な英語力は身に付きません。

以前にも触れましたが、これはサッカーのルールが今の100倍になるとどうなるかについて考えれば分かります。選手たちはつねに右手にルールブックを持ち、「タイム!」と叫び合いながら試合をすることになるでしょう。もちろん、観客もルールブック持参です。また、重要な点として、ボールを思いっ切り蹴ることはご法度になります。試合が速く進むと、ルールについて考える時間が無くなるからです。しかし、こうなると、もうそれはサッカーとは言えません。何か異質なスポーツに変わってしまっています。これと同じようなことが、受験英語で起こっていると考えると良いでしょう。

私たちが、国文法についての詳しい知識なしに、日本語を直観的に使うことができるように、英語においても「慣れ」を養うことで、直観的に言葉を使う能力につなげるべきだ――それが、TOEICが私たちに送っているメッセージです。この点を良く理解すると、受験英語では経験したことのないダイナミックな世界が広がります。

 私たちは、一度は受験英語を通過しないといけない運命にあるわけですが、その後もう一度同じことをする必要はありません。TOEICにおいては「これは自動詞だから・・」とか「これは分詞構文だから・・」といった文法的な解説は不要です。もっと意味にフォーカスした、シンプルな文法(受信文法)で、伸び伸びとトレーニングしながら、気持ちよくスコアを上げていくことができます――少々の「遊び心」を持ちながら。

2015年11月 9日 (月曜日)

日本の英語教育を改革しよう

クラウド・ファンディングのプロジェクトの審査に合格して今日申し込み書をおくります。

プロジェクトのタイトルは”日本の英語教育を改革しよう”に決めました。にほんの教育に疑問を持っている人に参加してもらい、サポーターになってもらうつもりです。

なんとかインパクトのあるタイトルを考えており、この数日間いろいろな候補を考えておりました。

そこそこにインパクトがあり、そして現実的なタイトルだと思っています。クラウド・ファンディングは仲間を集める仕組みですから、何か共感を得てもらう事が大事だと思っています。

タイトルを決めたので後はサポーターへのリターンを考えています。

2015年9月11日 (金曜日)

映画で「英語」が身に付く3つの方法

「映画」を観て英語を覚える方法が紹介されています。ぜひ参考にしてください。

 英語学習に最適な映画・ドラマを選ぶポイントは、次の3つだ。

【1】内容が複雑なものは避ける
 SF、スパイ、政治・医療関係など、日本語で見てもややこしそうなものは避けて、日常生活に近いラブストーリーやコメディ、ラブコメディ、アニメを選ぶといいだろう。

 医療系・警察系のドラマが好きな人も多いだろうが、autopsy(検死、解剖)やTOD (time of death; 死亡推定時刻)などの専門用語を覚えても、実際の日常生活で使うことはあまりない。

【2】これから行く予定の国の映画・ドラマを選ぶ
 これから海外に行く予定がある場合は、これから行く国の映画やドラマを選ぶのがおすすめだ。

 日本語に方言があるように、英語にも国や地域によって方言のようなものがある。良い例がアメリカ英語とイギリス英語で、イギリスへ留学するのにアメリカ映画ばかり観ていると、実際にイギリスへ行った時に英語が聞き取れなくて戸惑ってしまう可能性もある。

【3】何度観ても飽きないものを選ぶ
 最近は、DVDで映画やドラマを観ることが多いと思うが、DVDには音声が英語と日本語の両方あり、サブタイトル(字幕)を付けることもできるので、英語学習には最適だ。

 サブタイトルを追うのが苦手な人は、まず日本語音声で観てみよう。これで内容を理解したら、次は英語音声で日本語のサブタイトルを付けて観る。何度も観て内容やセリフが頭に入ったら、最後に英語音声でサブタイトルも英語にして観賞しよう。

 セリフをサブタイトルの文字で追うことで、単語と発音を確認する。さらに、イントネーションやアクセントの位置まで確認できると、さらに効果は高まる。

 DVDのほかにも、ネットで映画のscript(台本)を探し、それを見ながら映画を観るという方法もある。同じ映画・ドラマを観るという方法でも、様々な方法があるので、自分に合った方法で楽しく学ぼう。

2015年8月30日 (日曜日)

ジュニア英会話にPTAも参加

10月に募集するジュニア英会話が希望があればPTAの方も参加できます。PTAの方はスマホやPCでも参加できます。

参加をして、他の生徒さんや他のPTAの方との対話練習が可能です。PTAは参加する生徒さんの英語教育に関心のある両親、祖父母、叔父叔母だれでもかまいません。PTAの参加は任意のものです。SKYPEのアカウントで参加できます。

こうする事によりソーシャル・ラーニングの参加者を増やし、もう一つは学習者への関心を高める事ができす。これは生徒達への励みにもなると思います。

そしてPTAの方で英語をやりたい方は自分で勉強して自分の子供や他の方の子供を相手に勉強できます。

英語でも何でも何か学習する時には練習量が必要なります。全体的な参加者が増える事により、結果として練習が増えればこれは非常に効果的な英語学習になります。

2015年7月24日 (金曜日)

ディープ・ラーニングの凄さ

最近ディープ・ラーニングと言う言葉が注目されています。特に世界中の人工知能がディープ・ラーニングを取り入れ始めているからです。

ではディープ・ラーニングとは何でしょうか。ディープ・ラーニングと深層学習と訳されています。では深層学習とは何でしょうか。別に深い所で学ぶ意味ではなく、多層構造したと言う意味です。

ディープ・ラーニングの最大の凄さは自分で学習できる事です。例えば子供は何も知らなくても言葉をどんどん覚えていきます。ディープ・ラーニングは脳の強化学習を取り入れています。

何も知らない人がどうやって学習できるのでしょうか。それは少しずつ学習していきます。それを電子的にするためにパーセプトロンを多層にして少しずつ学べるようにしているのがディープ・ラーニングです。

例えば発音練習なら何度も反復練習をして学習していきます。そしてフィードバックを得て少しずつ学習していきます。子供は周りの人が話す言葉を真似るのですが、別に先生がいなくも学習できます。

これがディープ・ラーニングの凄さです。言葉の場合には、自分で実際に使われている表現をどんどん真似るだけで言語が習得できてしまうからです。

グーグルが使えば多くの人検索しているデータを使えば、仮に私が検索したいデータを予測する事もできます。

未来の事を予測するなら現在の事実を集める事により、かなりの確率で未来が予測できるのです。

2015年6月25日 (木曜日)

英語上達のための、究極の「脳トレ」法

加藤俊徳氏と安河内氏が英語学習のリスニングについて話しております。

安河内:なるほど。私もよく「私たちは日本人なんだから、英語でものごとを考えるなんて無理ですよね」と、生徒に聞かれます。でもこれは、誰でもできるようになりますよね?

加藤:なります。ただ、そのためには、ある程度「日本語をシャットダウンできる時間と空間」が必要になってきます。

安河内:「英語しか使わない、時間と空間を作れ!」ということですね。

加藤:まだ「英語の回路」ができていないときの話ですが、一度日本人と話してしまうと、次の瞬間、英語が出てこなくなることに気づきました。脳が、より得意な「日本語の回路」を優先的に使ってしまうわけです。

安河内:つまり、どんなに頑張っても英語しか通じない、英語しか使えないという状況に自分を入れることが、英語脳を作るいちばんの近道だということですか。

加藤:そうです。私の場合、多国籍の研究チームにいたのですが、そこの所長はトルコ人でした。まわりの研究者たちの中でも、日本人は私一人。しかも、最先端の研究室でしたから、飛び交う単語を辞書で調べようとしても、出てこない。英語でそのまま覚えるしか方法がなかったわけです。

たとえば、Hippocampus は辞書に載っている単語ですが、わからないと仮定します。脳の資料を見ながら、何度もみんながHippocampus という単語を話している。どうもこれは大脳辺縁の一部分のことを言っているらしい、と。じゃあ、「ここ」がHippocampusか、と。こうやって、Hippocampus(海馬)を覚えていくイメージです。こうして覚えると、「音声」と「視覚」と「実体」が繋がるので、英語で覚えていくわけです。

安河内:なるほど。そうやってリスニングやスピーキングを克服されたわけですね。

加藤:今は、リスニングはほとんど聞こえるようになりましたが、しばらくアメリカにいっていないと、1週間くらい、慣れるまでに時間がかかりますね。

安河内:私も同じような経験があります。アメリカに行くと、到着直後は英語につまるんです。10日くらいすると、スラスラ話せるようになります。

加藤:しばらく日本語を話していないと、先ほど話した、「言語回路の優先順位」がシフトするわけですね。私の場合は、もともと日本語も得意じゃないので、10日もすると日本語が不自由になってしまいます(笑)
逆に、アメリカで育ったバイリンガルの息子は、両方の回路がしっかりしているので、すぐにスイッチできるんです。

安河内:なるほど。そうした環境設定が、英語の回路を鍛えていくわけですね。

加藤:そうですね。そういう環境であれば、「生活感」とともに聞くこともできるわけです。たとえば、アメリカ時代は、銀行に行っても間違えることがあるので、必死になって見たり聞いたりしていました。スーパーのレジも、かなり間違って打ち込まれます。そういう事務作業の場面では、間違いがとても怖いので緊張して見聞きしますよね。

海外旅行で店員さんに商品の説明をしてもらったり、商品を購入したりしてもよいと思います。

安河内:ありますね! 私も外国の書店で本を買うと、「Do you have a membership card?(メンバーカードを持っていますか?)」なんて聞かれます。

向こうは、毎日何百人ものお客さんに話しているので、ものすごく早く、省略形で話してきますよね。こうした体験を潜り抜けると、上達を実感できますよね。

加藤:そうそう。しかも、相手はスペイン系やらインド系やら、ありとあらゆるアクセントで話してくる。そうしているうちに、さまざまな人種、年齢、職業、の人たちの英語が入ってきて、リスニングにも幅が生まれてきたわけです。

安河内:英語は、「実感」と共に聞け! ということですね。

脳科学の加藤氏の大きな間違えは英語は英語の獲得で話すのではありません。英語で考える事もできません。英語でも日本語でも知っている音なら聞き取れるだけなのです。日本人にとっても最初に聞く名前とか固有名詞は聞き取り難いものです。英語脳があれば何でも聞き取れるのではありません。

そのために”日本語をシャットダウンできる時間と空間”など必要はありません。私は通訳をやっており常に英語と日本語を使っておりました。簡単な事ではありませんが、訓練により可能な事です。

英語がうまく出てこないのは英語脳の問題でも”日本語をシャットダウンできる時間と空間”を作らなくて問題ありません。逆に意識的には常に英語も日本語も使うような訓練をした方が効果的です。