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2018年4月21日 (土曜日)

「英語やり直し」を成功させる4つのアドバイス

池田 和弘氏が日経オンライで次のように言っています。

 今年もいよいよ新年度が始まりました。色々なことが新たに始まりますが、英語についても、この機会にしっかりとした力をつけていきたいと考えている方も多いことと思います。つまり、英語の学び直しです。新たな環境の中で心を一新して取り組むというのは、とてもいい機会だと思います。

 しかし、一方で「学び直しをする」ということは、一度うまくいかなかったということでもありますので、その原因をよく理解して再出発する必要があります。私が注意を払っていただきたい点はいくつかありますが、今回は中でも重要な4つの点についてお話ししたいと思います。

1、音声と組み合わせる
 1つ目は、何をするにせよ必ず音声と組み合わせた学習をするということ。リスニングテストが一般的になり、様々な音源に簡単にアクセスできるようなった今でも(いやそうなったからこそか)、いまだにリスニングとリーディングを別のもののように考えている人がいます。おそらくは「リーディングのリスニングテスト」がないからでしょう。

 しかし、これはとても効率が悪いです。なぜなら、リーディングというのは「音声を文字で表したもの」を読み取る作業だからです。私たちが日本語で何かを読む場合には、文字が「絵」のように見えますので、この点をほとんど意識しないのですが、振り返って子供たちの勉強の様子を見ると、漢字やひらがなの学習はまず音読から始まります。読み方も分からないまま黙読の授業が進められることはありません。身に付かないからです。これは英語もまったく同じで、良文を、音声を聴きながら口に出して読み上げるようにすると、リーディングの基礎ができるだけでなく、スピーキング力にもつながります。

2.声に出す
 2つ目は、必ず声に出して練習することです。これについてはたった今触れましたが、リスニングのスクリプトやリーディングの文章を、音を聴きながら読み上げる、あるいは音を聴き込んだあとにそっくり真似して読み上げるーーこれがもっとも確実に英語が身に付くトレーニング方法です。ボ~っとしていると、ついスクリプトやリーディングの英文が口から勝手に出てきてしまう。これは「少し危ない状態」とも言えますが、そのぐらい練り上げると、あとで必ず「急激に英語力が上昇する」というボーナスがドンと来ます。

 今のIT時代の凄いところは、テキストを自動で読み上げてくれる機能やソフトがすぐ手の届くところにあるということです。リスニング教材はともかく、リーディングに関しては、英文を音読しようとしてもIT以前の時代ではその英文の音声を聴くことはまず無理で、CD付きの限られた書籍や雑誌を買う以外には方法がありませんでした。これはとてつもなく大きな違いで、言葉の本質が音である以上、まずは音(と意味)を頭に入れ、それをベースに読み上げて練習すると学習の効率は間違いなく上がります。

3.日本語を活用する
 3つ目は「英語を英語で」を妄信せず、日本語をうまく活用することです。これは、このコラムのテーマでもあるのですが、私たちの母語である日本語は絶対的な力を持っています。国内の語学学校などで、「English only! No Japanese!」などと繰り返し注意されるのも、日本語の思考回路が働いていると英語を入れる隙がなくなるからです。

 しかし、この邪魔なパワーも使いようです。ここにある英文があったとして、意味もよく分からないのに無理やり音読したり、問題を解こうとしてもうまくはいきません。ところが、和訳をさっと見て取り組むようにすると、脳が活性化するため、集中した状態で英語をつかみ、深くトレーニングすることができるようになります。

 ある程度英語が出来る人なら、わざわざ全文の和訳がなくても、タイトルが日本語であるだけで、集中力がまったく違ってくるものです。これはある意味で脳をだますということですが、文法などでも日本語をうまく活用すると、あれこれと事細かに説明しなくてもうまく脳をだまし、無駄な苦労なしに英語を身に付けていくことができます。

 この点については、今、不思議なことが起こっています、それは、昨今は「英語を英語で」という声がどんどんと大きくなっているのですが、肝心要の教材類が実際のところどうなっているかというと、じつは(まるで反比例するかのように)日本語をうまく活用するケースがとても多くなってきているのです。たとえば、高校用の教材類にはリーディング教材でさえ、チャンク訳(意味の塊ごとの訳)に加えて音声までもが付いている例が標準となってきています。これは大変心強いことで、民間企業の関係者たちの懸命の研究と努力がうかがえます。

しかし、いよいよ時代そのものが日本語の積極的な活用へと流れ始めており、自分に残された仕事は、ほとんど文法用語を使わないシンプルな新しいタイプのグラマー(とその訓練システム)の普及に絞られてきたように感じています。ただ、この先、本格的に日本語の活用とICTが広まると、文法解説そのものが不要になるとも考えており、実際、私の頭の中ではそのシステムが出来上がりつつあります。

 世の中の進歩の最先端というのは、いかなる分野においても革新的・革命的であり、何年培ったノウハウであろうが、理論であろうが、しがみついていると必ず後れを取ることになります。

 ただ、ICTを使って、「これが自動詞で…」とか「瞬間動詞というものがあって… 」などと解説している動画を見ていると、情報通信技術の発達と、英語の教え方の発達とはまた別の物であるとも感じます。最先端の情報通信技術を使って旧態依然とした文法を教えていたのでは、英文法解説がなくなるどころか、ますます深く広く根をはる可能性もあります。

 一方で、エマージェント・グラマー(創発文法)などの、AI(人工知能)とも深くかかわる最先端の文法概念に基づく学び方も、いったんウェブで紹介され始めると、一気にその流れが強まるという希望もあります。いずれこのような時代が来ると予測し、理論と実践を通じて準備をしてきましたが、今英語教育・英語学習は本当にパラダイムシフトの真っただ中にあると思います。

4.文法を捨て去る
 さて、話が長くなりましたが、4つ目のアドバイスは、やはり文法への妄信を捨て去ることです。この点については、このシリーズの中で何回かに分けて実例を挙げてきましたが、文法解説には不要なものが大変多くあります。今回もう一例、簡単な例を挙げると、それは「自動詞と他動詞の区別」です。もちろん、この辺りはもう完全にマスターできているという人には不要な話ですが、それでもどうでしょうか。あなたはスピーキングやライティングにおいて正確に使い分けができるでしょうか。つい「分析・分類脳」が働いて、余計なエネルギーを使っていませんか。

次の例を見てください。同じような意味なのに、下の動詞では前置詞がありませんね。

・talk   about a problem
・discuss ● a problem

 「自動詞・他動詞」というのはたったこれだけのことです。つまり、前置詞が必要な動詞とそうでない動詞があるというだけのことなのです。大切なのは、「どれが他動詞だ?」「これは他動詞か?」といった発問ではなく、「なるほどこの動詞がこの意味で使われるときには、このような前置詞が必要なわけだ(or不要なわけだ)」と素直に理解して、あとは徹底的にその組み合わせを音読して頭に染み込ませることです。そのようにすると、①分類に頭を悩まさなくて良くなりますし、②会話でも文章でも正確に使えるようになります。

 discussなどは、いくら「他動詞だ」と頭で分かっていても、話すときについaboutを付けてしまう人がたくさんいるはずです。これが、理屈と実践の間のギャップです。関係者の間には、まず文法を理解してから練習をすれば良いという考え方もありますが、私はそれを全面的には否定はしないものの、文法項目のほとんどは「意味と形」をおさえ、あとは慣熟訓練をすればそれでオシマイであると考えています(※)。

(※)文法解説が「完全に不要である」とは考えていません。ただ、「極小限で済む」とは思っていますし、実践の場でそれを証明してきました。

 もちろん、文法が好きな人・興味がある人にはどんどんと文法を研究してもらって欲しいと思いますが、大多数の人は(このICT+人工知能の時代においても)文法で苦労しています。英語嫌いになる人もたくさんいます。繰り返しになりますが、文法(文の規則性)はそのほとんどが「形と意味」に注目することで、詳細な解説なしに理解できます。

 今年、新たに英語にチャレンジする人、やり直しにチャレンジする人には、ぜひ上記のような点に配慮し、無理無駄のない学習をしていただきたいと思います。中学1年生の教科書の1ページ目に「I’m excited!」という英文が載っているーーそれが、今私たちが生きているこの時代の英語教育の姿なのです。

言語の表現事例には文法が含まれています。つまり言語は事例基盤です。母語も文法を学ぶ前に正しい表現が使えました。これは表現事例に文法が含まている証明です。つまり文法は完全に不要です。

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