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2017年10月 1日 (日曜日)

2時間の「聞きながし」より5分の「集中」

井津川倫子氏がリスニングについて書いています。

   「受験英語」の経験しかなかった私が、一番苦労したのが英語の聞き取りでした。ジャパニーズイングリッシュに慣れた耳には、ネイティブが話す英語はまったくの別モノ。学生当時、リスニングの授業はほとんどありませんでしたから、聞き取りは大の苦手でした。

   何とかしてリスニング力を鍛えようと、「英語漬け」の環境に身を置いたりしました。リビングや台所で英語の音声をずっと流しっぱなしにしたり、通勤時間に英語のニュースを聞いたり。お風呂にiPodを持ち込んで、湯船につかりながら英語を聞いたりもしました。

   ところが、どんなに長時間触れても、頭(耳)の中にちっとも英語が残りません。まさに「聞きながし」で、右から左に流れ去るだけでした。

   そんな私でしたが、TOEIC L&Rの学習を機に、驚くほど英語が聞き取れるようになりました。以前ご紹介をした「TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ」(朝日新聞出版)を使って、音声を聞きながら単語を覚えているうちに、急にネイティブが話す英語が聞き取れるようになったのです。

   詳しいメカニズムはわかりませんが、毎日5分でも「集中して」英語を聞くことが「耳のトレーニング」になっていたのでしょう。

   不思議なことに、たった5分でも集中して英単語やリスニング問題の音声を聞いた後は、海外ニュースやドラマの英単語が一つひとつクリアに聞きとれます。長時間英語を「聞きながし」ても、一切得られなかった効果です。

   結局のところ、「集中して英語を聞く」トレーニングを積み重ねることでしか、聞き取る能力は鍛えられないことを痛感しました。2時間の「聞き流し」よりたった5分の「集中」。 

リスニングは記憶にある音と聞いた音の照合です。急に記憶にないネイティブの話す英語が聞き取れるようになる事はありません。英語はある時急に全ての英語が分かるのではありません。

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