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2017年6月28日 (水曜日)

中学の教科書を基本とする

池田和弘が日経ビジネスオンライで次のように言っています。

ここで重要になってくるのが、実は中学校の教科書の「文法的な作り」なのです。中学の教科書は、ワンステップずつ段階的に文法を理解できるように作られています。これはごく単純にいうと、やさしい英文から複雑な英文へと段階的に難度が上がるようになっているということです。もちろん、これは文法を重視した教え方のための仕組みなのですが、発想を変えることで、全く異なる使い方ができるのです。それが、「音声と意味」に焦点を当てた教え方です。

このあたりは理屈を言い出すとかなり複雑になりますので、サクッと説明します。これまでのように、文字を学び、文法を学んで、さらに問題演習をすると多くの時間がかかります。それがゆえに、教科書は1年間かけて教えられるわけです。しかし、文法をいったん脇におき、音と意味に焦点を当てた学習をするとどうなるでしょうか。音声は情報量が軽く、文字よりもはるかにインプットしやすいので、中学の教科書1冊分程度であれば、全部トレーニングしたところでそれほど時間はかかりません。

中学の教科書は、ワンステップずつ段階的に複雑になるように作り込まれていますので、これを使って高速で学ぶと、多量の情報が無理のない形で整理され、蓄積されていくことになります。もちろん文法に関する情報もです。たとえば、1年分の教科書を3カ月で終了すると、事実上1年分の文法が、取りあえずは、頭の中に入るわけです。

もちろん、音声インプットだけではあやふやなところも出て来ますので、文字でのフォローも必要です。しかし、意味をつかみ、音声をインプットし、文字でのフォローまでをかけると、文法解説はごくわずかで済むことに成ります。たとえば、「be動詞と一般動詞は一緒に使えない」と言った解説は不要です。なぜなら、たとえ1~3年分の教科書をすべて学習しても、この二つの動詞が同時に使われる例は「無い」からです。また、「There構文が使われるのは新情報のときだ」などという説明も不要になります。これも、そういった解説をしなくても、きちんとそういうコンテクスト(背景情報)の中でThere構文が出てくるからです。その他、語順などの説明が不要もなります。これは、容易に想像がつきますね。

受信文法

この点は、私が提唱する「受信文法」の考え方と密接に関連するところです。これまでは、文法の役割が明確ではありませんでした。つまり、「発信」のためなのか、「受信」のためなのかがあやふやでした。それが、そのまま何となく英作文のために必要、あるいは文法・語法問題のために必要とされ、今日まで教えられてきたのです。5ラウンド制はこの問題について、一定の答えを出したと言えるでしょう。

私自身も、これまで細かい文法解説を行ったことがありませんが、それでも長文が読めるようになりますし、文法・語法問題も解けるようになります。また、文法なしに、たったの1カ月半で、中国語で映画について話すことができるようになる教材を設計・製作したこともあります。これは英語版も作られ、イードアワードという賞を2年連続で獲得しています。その発展版が「スピークエッセンス」という教材です。私たちはどうしても文法を通して英語をとらえがちですが、この会話教材で学ぶと、「文法の無い世界」が本当にあること、また、文法を使わない方が、自然に会話ができるという点を実体験することができます。

池田氏は受信文法で教えています。文法の一種です。そして次のようにも言っています。

最後に、私がつねにしつこくしつこくテキストを復習している点に注意。英語を使う機会の少ないフツ~の人(日本人のほとんど)にとっては復習は必須である。繰り返し繰り返し、しつこく、しつこく、何度も何度も、徹底的にねちっこく、英語を聞き、そして声を出して読む。これが短期上達の最大の秘訣である。

私は何度も何度も、徹底的にねちっこく、英語を聞きと言う部分が一番英語学習の本質に近いと思っています。

池田氏は反復練習が効果的だと言っておきながら、文法で教えるのは矛盾です。ではどちらが正しいかと言えば、しつこく、何度も何度も、徹底的にねちっこく、英語を聞き、そして声を出して読む方が事実ですから、正解に近いのです。

2017年6月27日 (火曜日)

30日間無料トライアルの開始

本日から”30日間の無料トライアル”の募集を始めました。

30日間はディープラーニングを無料で試す事ができます。これは4冊の教材とSNSを30日間無料で使えると言うものです。教材はダウンロードされ保存されますから、教材は4冊が無料でダウンロードできることになります。

以前のサイボウズですと招待制になっているために多くの方をSNSに招待して、そして後から入金の無い方を削除する事は管理面からほぼ不可能でした。

しかし、マストドンはリンクの送付だけで各自に登録してもらいますから、管理が楽になります。

ディープラーニングの英語学習で見てもらいたいのはまずSNSです。そして教材です。そして最後はディープラーニングの学習方法です。

無料トライアルなら全部を試してもらう事ができます。30日間あれば十分な検証ができると思っています。

無料トライアルご希望の方は次のサイトから申し込みください。

https://ディープラーニング.net/lp/

2017年6月24日 (土曜日)

たった2日で英語は喋れる

これまで2,000人以上をたった2日間で喋れるようにした短期集中型英会話合宿『イングリッシュブートキャンプ』の学習ノウハウが全ての日本人に向けて60分のオンライン講座として遂に無料で公開されました。

イングリッシュブートキャンプとは、「たった2日で英語は喋れる!」の旗印のもと、これまでに2,000人以上の参加者に対して2日間で堂々と喋れるようになることを証明してきた短期集中型英会話合宿です。

"今ある英語力で一気に喋れる" 60分無料オンライン講座は、イングリッシュブートキャンプがこれまでの5年間で培ってきた、短期集中型の英会話訓練のあらゆる手法を、合計約60分の講座に凝縮したもので、本日より無料で公開されました。新たに知識を詰め込むのではなく、今ある英語の知識を活用して戦略的に『英語が喋れる』に到達する、これまでにないコンセプトの英会話講座です。

この60分講座を受けた後の皆様は、英会話はそんなに難しくないということに気付き、すぐにこの街この国から飛び出し、堂々と英語で話し始めることでしょう。
"Yes, you can speak!!"

講座の内容
この講座では8つのステップに分けて、英語を喋れるようになるために必要なトレーニングを紹介していきます。
なぜそのようなトレーニングが必要かというノウハウに加え、実際にトレーニングを行なっている様子も見ることができます。

自分の英語の実力を知り、英会話をはじめよう
英会話にはどれくらいの英語力が必要でしょうか。英会話を「暗記のゲーム」ではなくて「発想のゲーム」と捉え、すでに知っている英語を最大限活用する「セカンド・ベスト・イングリッシュ」を学んでいきましょう。

英語を通じにくくする日本人のコミュニケーションの癖を知ろう
せっかく勉強してきた英語を残念なものにする日本人のコミュニケーションの癖「Japan Mode」の正体を知り、英会話を楽しく効果的なものにするグローバル社会で求められるコミュニケーション様式「Global Mode」を見ていきましょう。

英会話の基礎。まずはなにしろ相手の注意を惹く話し方
英語に集中するあまり相手を置き去りにしていませんか?グローバルコミュニケーションの基本中の基本として相手を惹きつける話し方を学びましょう。それだけで英会話は大きく変わります。

英会話の潤滑油。アクティブに会話を回そう
英語が気になるあまり、目の前にいる会話の相手に対して失礼な振る舞いをしていませんか?日本人の英語学習者が、陥りがちな癖を矯正していきましょう。

自己紹介から話しやすい環境をつくろう
最初の自己紹介で一気に相手との距離を縮めることで、英会話にも余裕が生まれます。相手と好関係を築く糸口にもなる印象強い自己紹介のやり方を学んでいきましょう。

分からなければ、遠慮せず相手を止めよう
早口で話すネイティブスピーカーは、なかなか途中で止めにくいもの。相手を上手に止める方法を身に着けることで、会話に余裕が生まれるだけでなく主導権さえ握れるようになります。

話し方の構造をGlobal Modeに変えていこう
短い時間しかなくても、相手に興味を持ってもらいつつ、情報を整理して伝える話法:エレベーターピッチを学びましょう。グローバル社会で有効である、結論から話す癖をつけましょう。

違いを恐れずどんどん発言しよう
グローバル社会では、相手と違う意見であればあるほど、それを発言すべきです。人と違う意見がなぜ大切なのか。「違い」の重要性を理解し積極的に話す勇気を得ましょう。

2日では絶対に無理
2日で話せるというのは自分の持っている語彙とか、文法の力を使い、なんとか切り抜けると言う考えです。その2日でうまくできるかどうかも疑問です。

しかし、仮に話す事はできても聞く事はどうするのでしょうか。日本人が知っている単語で話しても相手はそのような配慮はできません。ネイティブは8万から10万程の単語知っていますから、知らにない単語が続々と出てきます。いちいち聞く事もできないでしょう。するとどんどん新しい表現や単語を覚える事ができなければ、英語学習は前へ進む事ができません。

そして英語学習が楽しいものになりません。

小手先の技を避ける
このブートキャンプは精神的なバリアーを取り除き、セカンドベストで英語を話す事を教えています。精神的なバリアが存在するのは勉強不足、練習不足から来る不安です。十分な練習をすれば自信を持った対応が可能です。

イングリッシュブートキャンプでご紹介しているセカンド・ベストとは次善の策という意味です。イングリッシュブートキャンプの中では英語コミュニケーションにおいては、正しい英語表現がわからなかったとしても今ある自身のボキャブラリーを使ってメッセージを伝えるという意味で「セカンド・ベスト」という言葉を使っています。

しかし、言う事が目的ではなく、言いたい事を言うためにはベストのベストを学ぶべきです。その方法はネイティブを真似る事です。ネイティブが使うベストのベストを使う事により、発音も楽になり、使った表現も理解され易くなります。

言語は小手先の技でかわすのではなく、ネイティブを真似る事により常にベストのべストを使い、より自信の持てる英語を話す事ができます。

2017年6月21日 (水曜日)

2020年に英語大改革

いま、文部科学省が本気で英語教育を変えようとしています。
 2020年、小3から「外国語学習」が始まり、小5から英語が「正式な教科」になります。

 ただ、もしかしたら、一番あたふたしているのは、学校や塾の先生たちかもしれません。教え方に迷っておられる先生方にもこのメソッドは非常に有効です。

 私は毎年、ハーバード生に対しさまざまなリサーチを行っていますが、彼らの成功要因として、幼少期に培った「家庭学習」の影響がとてつもなく大きいことがわかってきました。

 2020年の東京でのオリンピックを契機に変わる新学習指導要領も、塾に丸投げ、学校任せの時代から確実に「家庭学習の時代」にシフトしています。

 学力テスト評価以外の学びや表現力、コミュ力から人間性まで問われる「2020年型学習」は、家庭でしかできない学びが満載です。

その大きな違いは英語の知識を学ぶ学習から英語のスキルを上げる学習になる事です。英語の知識を知っているのではなく、使える英語を目指しています。

そのためには文法のようなルールを覚えるのではなく、ネイティブを真似るディープラーニングが有効な学習方法と言えます。

2017年6月18日 (日曜日)

学生時代費やした1000時間を生かす

学生時代から1000時間以上も英語を勉強してきたはずなのに、なぜ私たちは英会話が苦手なのか。コミュニケーション・アナリストの上野陽子さんは「英語に訳そうとする日本が難しすぎる」といいます。うまく英語を話す3つのポイントを解説します。

コミュニケーション・アナリストの上野 陽子氏がつぎのように言っています。

誰もが「英語学習に費やしてきた1000時間」を生かす
日常的な英語を話せる程度に習得するまでに必要だとされる時間は、およそ2500~3000時間と言われています。人にもよるので一概には言い切れませんが、この程度の時間が必要になるのは、英語を学んだ人たちなら誰でも実感できるでしょう。

学生時代から考えれば、多くの日本人がかなりの時間を英語に費やしているのはご存じの通りです。例えば中高で3年ずつ、その後も大学や教室などで最初の2年ほど英語を履修したと仮定してみましょう。学校によって違い時代によっても変わりますが、文部科学省の学習指導要綱を目安におよそ平均的な数字をざっくりと計算してみると、こんな風になります。

中学……年140時間×3年=420時間
高校……年210時間×3年=630時間
大学……週90分×2コマ×4週×9カ月=6480分=108時間
420+630+108=1158時間。ここから、私たちは学校で1000時間以上は英語を勉強していることがわかります。さらに家庭学習や入試の勉強、塾や英会話学校の時間を含めると、学生時代だけで1500時間ほどは学習をしてきた人も多そうです。

話すためにはアウトプットも少なく、まだ学習時間が足りませんが、それでもかなりの学習時間といえそうです。これだけ勉強したわけですから、基本的な文法も、それなりの数の英単語も知っているはず。ここにさらなるインプットとアウトプットがあれば、もちろんペラペラになれる……のですが、今回はそこまで考えず、誰もがすでに持っている、せっかく身に付けた知識を思い出しながら、ちょっとした思考法でその知識をさらに生かす方法を考えてみましょう。

英語に訳すための思考回路
もちろん、英語のまま考えて話すのが一番いいのですが、そうなるまでにはかなりの慣れが必要です。そのため、誰でも最初は日本語から訳すことからになります。考え方のポイントは次の3つ。

英語に訳すポイント
(1)日本語をできるだけ簡単にする
(2)結論を決める
(3)日本語の並びを、「なにが」「どうした」と英語の型に合わせる。

日常的に使っている日本語は、どうしても語彙が豊富。何よりも“慣れ”があります。そのため、訳そうとする日本語のレベルが高くて、自分の英語のレベルでは訳せなくなってしまいます。

例えば、最近よく聞かれる政治家の「忖度」(そんたく)という言葉があります。これは「人の気持ちを考える」「行間を読む」など、さまざまなニュアンスを含みすぎて、英語に訳すのは文脈次第になってきます。

行間を読むならreading between linesだし、推測するならsurmise、気持ちを汲むならreading what someone is implying……。しかし、こんな表現はそう簡単には浮かびません。言葉につまるよりも、「~だろうなと思う」と平易な日本語にしてしまえば、supposeやguessが思い浮かぶでしょう。

このように、まずは日本語をできるだけ平易なものにすることが、英語につまずかないコツなのです。これなら、学校で習ったレベルの英語で十分に対応できるはず。

さらに英語では、まず「結論」を伝えることが必要になります。拙著「mini版 1週間で英語がどんどん話せるようになる26ルール」(アスコム)に詳しく著していますが、英語で話すときに、最初に頭の中ですることは、「主語」(何が・誰が)+「結論」(どうした)を決めることです。

「mini版 1週間で英語がどんどん話せるようになる26ルール」
日本語
私は明日、友達と一緒にコンサートに行き――「ます」か「ません」

肯定・否定の両方が考えられて、文章の最後まで結論がわかりません。

英語
肯定なら→I go to~
否定なら→I don’t go ~
疑問なら→Do you go~

英語は「行った」「行かない」「行きますか?」と、最初に肯定、否定、疑問がわかる言葉です。つまり、「結論」が決まれば英語の“話し始め”は決まるわけです。さらに英語は「主語を曖昧にしづらい」言葉だと頭に入れておくだけでも、だいぶ英語にしやすくなります。

<話し始めるための3ステップ>
(1)主語を決める
(2)結論を決める
(3)型を決める

日本語から英語への変換法
次に、日本語から英語へ訳すときの、言葉の変換方法を見ていきましょう。

例えば英語で「(自分のところに)昨日、荷物が届いた」と言うとします。

“何が”にあたるのが「荷物」=the package
結論⇒「届いた」=arrived
いつ⇒「昨日」=yesterday

【“何が”“どうした” →「荷物が届いた」=The package arrived.】

場所・時間は最後に置けばいいので【the package arrived+yesterday.】で解決。

これが瞬時に頭の中で行われる変換パターンです。

うまく英語にできないときには
ところが、「届いた」が浮かばない、荷物が主語では自分の中で英語にできない……ということもあるかもしれません。そんなときには、まず「届いた」を“別の日本語で言い換え”してみます。そのとき、まずは文章にこだわらずにイメージを思い浮かべます。そして自分が英語にしやすいように“日本語同士の意訳”をしましょう。

【届いた ≒ 受け取った(got/received)、到着した(got/arrived)、送られた(sent)etc…】
【「荷物が届いた」≒「私が荷物を受け取った」「荷物が到着した」「荷物が人によって送られた」etc…】

「受け取る」なら、主語は「私」になります。

あるいは、最初から自分が話せるフレーズパターンに合わせて「I」を主語に決めてしまい、あとは自分がわかる英語を選んでもいいでしょう。「届いた」では出てこなかった「arrive」も、「到着した」と日本語を言い換えることで英語が浮かぶかもしれません。

つまりここでする作業は、この2つです。

(1)「自分が英語にできる日本語の言葉を選ぶ」
(2)「何が」「どうした」となる「何が(主語)」を見つけて、「日本語を、英語に変換しやすい組み立てにする」

例えば「荷物が届いた」のイメージを思い浮かべて、意味を変えずに言い方だけ変えると、こんなパターンが登場します。

「荷物が届いた」
The package arrived.(荷物が到着した)

「荷物が届けられた」
The package was sent to me.(私に荷物が送られた)
「私は荷物を受け取った」

I received the package.(私が荷物を受け取った)
「誰かが荷物を送った」
Somebody sent me the package.(誰かが私に荷物を送った)

主語は「私」でも「荷物」でも、英語にしやすいものを選びます。

言語は事例基盤
言葉は上記のように組み立てるのではありません。話をしている時はほぼ瞬時に答える必要があります。主語をどうするとか述語をどうするかと考えている暇はありません。母語で言えば英語でも日本語でも自動化されていて使える表現を使います。

すると学習で大事な事は使われている表現を覚える事です。反復練習をして自動化して使える状態で長期記憶に保存するのが学習です。

言語は主語や述語で作り上げるものではありません。主語と動詞の組み合わせの多くは決まっており、文法的に正しい表現が全部使える訳でありません。また皆が使う表現を使わないと発音も良くないのですから、理解されない場合も多くなります。

母語の場合は英語も日本語も文法を基盤に作るのではなく、皆が使う表現を真似て使います。その基本的な学習方法臨界期を過ぎた大人も同じです。

2017年6月16日 (金曜日)

バランス良く英語の四技能を教える

安河内:実際、4技能を融合して学習していくうえで、日々の英語の勉強の中に、オンライン英会話を組み込んでいくのは、とてもいい方法だと思います。まずなんといっても、話す、聞く、という両方が鍛えられますからね。入試対策としてだけでなく、英会話力をつける機会にもなります。

そのほか、オンライン英会話は、書く力を鍛えるのにも、活用できます。双方向のレッスンで、スカイプを通じてデータのやり取りもできるので、自分で書いた英文を、スカイプを通じて添削してもらうことができますからね。

藤岡:実際、弊社の生徒さんたちの中にも、そうした活用法をされている方は多いですよ。それ以外にも、生徒さんからよくいただくのが、「自分が話した英語を先生が修正してくれる際に、文字でも書いてくれるのがありがたい」という感想です。目で正しい英文を確認できることで、脳にインプットされて、これがまた、書く力につながる、と。

言語には音声言語と文字言語あり、音声言語が基本です。音声言語と文字言語の直接的な関係はありません。しかし、多くの言語情報は文字のようなデジタルライクの情報ではなく、音のアナログデータで記憶されています。

米英の大学でも文字英語しか教えません。音声言語ができる生徒に限定しております。音声言語の習得は先生が教える事が少なく、アクティブラーニングの部分が多いからです。日本の英語教育で4技能のバランスのとれた指導は無理な話しです。優先するなら音声英語を重視して教えるべきです。その場合でもアクティブラーニングを基本として教えるべきです。

2017年6月15日 (木曜日)

Musio X(英語会話ロボ)に期待できる教育効果

尾木氏がMusio Xにコメントしております。

尾木ママ:英語学習には、読む、聴く、書く、話すの4技能が必要と言われていますが、実は「話す」という技能は2つに分けられます。ひとつはスピーチ。そしてもうひとつはインタラクション、すなわち対話能力です。グローバル社会では、英語で相手と適切な「コミュニケーション」が取れなければ外交もビジネスも成り立ちません。Musio Xは一方通行のトレーニングマシーンではなく、対話能力があり、さらには対話を重ねながら「共に成長していける」という点で、これまでにない英語学習ツールとして期待しています。映像を観たり、音を聴いて教材に回答するような一方通行の学習方法ではなく、学びながら一緒に成長できるというのはMusio Xならではの魅力じゃないかしら。

尾木氏の間違い:
英語は話そうとするから話せるのではありません。母語であろうと第二言語でも、ネイティブを真似る事で学習するのであり、学ぶの語源が「まねぶ」なのです。

コミュニケーションができるのは、真似ができるようになってからの話しです。

2017年6月14日 (水曜日)

一石五鳥のメソッド

廣津留真理氏は次のように説明しています。

単語暗記法と超・音読法
私のメソッドは、英語4技能の「読む、聞く、話す、書く」を一体化して教えます。中でも特に評判がいいのが、「1日たった5分のらくらく単語暗記法」と「超・音読法」です。

すみれ(廣津留の娘)も常々、「ハーバードの英語は単語が9割」と言っていますが、本当の英語力がつくかどうかの最大関門は、単語習得にあると断言できます。

この本では、英語が苦手な親御さんや、英語にまったく触れたことがないお子さんがスムーズに日本語から英語に入っていける工夫を施しました。

一石五鳥のメソッド
新学習指導要領のもと、近い将来、高校で始まる「論理国語」を「日本語B」と名づけて先取り。日本語で英語の考え方がわかるようにし、毎日飽きずにモチベーションが上がる仕組みをはりめぐらせています。このメソッドにより、英語4技能だけではなく、国語力もつくのです。

ですから、一石五鳥のメソッドと言えるでしょう。

・教室やワークショップで「3000人」の生徒たちを教えてきた
・娘のすみれが「塾なし、地方公立からハーバード」に合格した
・日本で唯一「200人以上」のハーバード生の家庭学習法を徹底リサーチした

この3つの経験から、本書の家庭学習法は完成しました。

そうはいっても、「英語4技能+単語暗記を小さいわが子に家で教えるなんて無理」という親御さんのために、「常識破りの英語で子育て完全マニュアル」も収録しました。

一方、お子さんには、英語4技能+単語暗記のうち、何よりもまず、「単語」と「読む・聞く」のみを重点的に学習していただきます。これだけでも英語力は格段にアップするからです。

そして、お子さんをサポートする親御さんには、自分磨きと英語力リノベーションのために、「書く=ハーバード生がつくった簡単英作文」を楽しみながら、子どもに教えられる構成になっています。

「英作文なんて絶対できない?」 安心してください。中学校で英語を少しでもかじった方なら、誰でもできるように工夫しましたから。

私は、これまで3000人の子どもたちと接してきました。 その中には、こんな子が続出しています。

18年間塾なし、小中高12年間の学費わずか50万円で、地方の公立小中高からハーバード大学へ現役合格した長女のすみれ(現在はジュリアード音楽院の修士課程に在学中)。

幼稚園年長から教室に通い始め、小2で英検準2級(高校中級程度)に合格したYくん

小6から通い始め、英語学習経験ゼロにもかかわらず、わずか8か月で英検3級(中学卒業程度)に合格したGくん

小3から通い始め、たった1年半で英検2級(高校卒業程度)に合格したTくん

教室に通い始めてわずか7週間で、英検5級レベル(中学初級程度)に到達したMさん(9歳・小3)と一緒に通っている弟のSくん(6歳・小1)

教室に通い始めてわずか7週間で、英検5級レベル(中学初級程度)に到達したMさん(9歳・小3)と一緒に通っている弟のSくん(6歳・小1) 

このように、非常に短期間で、英検(実用英語技能検定、文部科学省後援)に合格しているのです。しかも、大分県の一般的な普通の家庭の子ばかりです。

ハーバード大学生のリサーチ
私は、500人の現役ハーバード大学生のエッセイを読み、140名のハーバード生に面接をし、100名のハーバード生と海外旅行をしたこともあります。

そして、ハーバード生200名リサーチを行いました。その衝撃レポートを本書では収録していますが、家庭学習と子どもの関係はとても強く、親の愛情とサポートが子どもの自己肯定感や成功に大きく影響します。

そこで私は、
1.伸びる子は学齢にかかわらず、どんどん伸ばす無学年制の英語スクール、
2.世界のトップ大学生を招いて子どもたちにリーダーシップを身につけてもらうグローバル人材育成のサマースクール、
3.「親力=自分磨きと情報収集と愛情の示し方」を養うワンコインセミナーを3本柱に次世代教育に取り組んでいます。

いまの日本の大学入試は一芸入試。「学力テスト」という一芸のみで入学できるからです。ただ、これからの時代、実社会ではあらゆる方面から判断されます。決断力、リーダーシップ、ボランティア精神、異文化理解力、創造力、コミュニケーション力、かわいげ、社会貢献度、社会適応能力、エトセトラ。

国も次世代を真剣に育てる必要性から、国民の入試好きなキャラを利用して大学入試を変えてしまい、みんなの関心を一芸から多芸へと向けようと、大胆な教育改革に打って出ました。

そんな中、微力な私にできることは、2030年以降に大人として活躍する世代をいまから育てていく土台づくり、種まきです。

それには、現在、外注に重点が置かれている学習や勉強を、家庭中心に戻すこと、これが最強だと信じています。中でも、英語はとても大切。

英語を入試問題として学習する習慣をいますぐ捨て、子どもたちには、英語の3つの力……世界レベルで「情報をゲットできる力」「情報をシェアできる力」そして「価値(バリュー)を創造できる力」を身につけてもらいたいのです。

家庭でのコミュニケーションは外国語学習の要です。堅苦しく考えずに、まずは日本語で語彙が豊富になるようにお子さんにたくさん話かけてください。お子さんが自己肯定感をしっかり保てるように、お子さんの声や発言に全身全霊で耳を傾けてください。

このように、家庭を愛情でいっぱいにしておいてからこそ、語学学習は始まります。

言葉は人と人との関係性に密接に結びついているので、特にお子さんが小さい間は、何を言っても怒られない、自由に発言してもいい雰囲気を示してください。

恋愛と同じで、子育てはひとりではできません。相手との相互作用で築かれていくものです。

言語習得のプロセスの説明が無い
廣津留真理氏の方法はプロセスの説明がありません。単語暗記法と超・音読法がなぜ効果的なのでしょうか。そしてハバードの学生の調査では共通の体験を調べています。しかし、その共通の体験がなぜ言語習得を促進するかの説明がありません。

詐欺商法も同様に優れた効果をアピールします。そして権威を持ち出し、その信憑性をアピールするものです。その意味でもハバードとか英検合格とか、最後の結果しか報告しておりません。

単語暗記法と超・音読法だけで言語が習得できるような簡単なものでありません。コミュニケーションは相手との相互作用で築かれていくものですから、その相互作用を気付ための練習なり、相互作用できる仕組みが無ければ促進されません。

結果報告に大半を費やす英語学習方法は一般的に効果が上がるものはありません。

2017年6月12日 (月曜日)

人は何語で考えるのか

木下和好氏が次のように言っています。

「腹が空いた。何を食べようか?」と思うとき、「ハラガスイタ ナニヲタベヨウカ」という日本語の音の並び(われわれはそれを日本語と呼んでいる)が完成したときに初めてそのように思うことが可能になるのであろうか。音声を口に出さないまでも、少なくとも脳内で「ハラガスイタ ナニヲタベヨウカ」という音声を作り出さなければ、その内容を思うことができないのだろうか。アメリカ人の場合は ”I got hungry. What shall I eat?” という英語の音声が出来上がって初めてそう思うことができるのであろうか。

「日本人は日本語で考え、アメリカ人は英語で考える」という前提に立つと、日本人は「ハラガスイタ ナニヲタベヨウカ」という音の組み合わせが出来上がった時点で「腹が空いた。何を食べようか?」という思いが完成し、アメリカ人は ”I got hungry. What shall I eat?” という音の組み合わせができたときに ”I got hungry. What shall I eat?” という考えがまとまることになる。でなければ、日本語で考えたり英語で考えたりしたことにはならない。モノリンガル、すなわち1言語だけを話す人たちのほとんどは、その発想の矛盾に気付かない。

でも、モノリンガルの人であっても、日本語の音声が完成する前にその内容を考えることができることは理解できるはずだ。例えば「これは、おいしくない」という表現は、東北では「こいづ、うめぐねー」と発音されることが多い。では、「これは、おいしくない」という発音で思う場合と、「こいづ、うめぐねー」という発音で思う場合では、思う内容が異なるだろうか。

そんなことはない。どちらの発音でも同じ内容を考えていることは明白である。なぜなら思うのが先で、思った後に「これは、おいしくない」という音声で表現されるか、「こいづ、うめぐねー」という音声で表現されるかが決まるからである。人は「これは、おいしくない」という発音で考えるのでもなく、「こいづ、うめぐねー」という発音で考えるわけでもない。すなわち、東京の人は東京の言葉で考え、東北の人は東北弁で考えるわけではない。
人は音の並び(われわれはこれを言語と呼んでいる)を決定する前に思ったり考えたりし、考えた後それを音の並びに変換するという順序を踏む。すなわち、人は「~語」という言語を使う前に、全人類共通の言語(中枢言語)で考え、考えた後にそれを音声言語で表現することになる。この理解を誤ると、英語の学習法を誤る危険性がある。

思いは一瞬・話すには時間が必要
人は日本語で思ったり考えたりするのでもなく、英語で思ったり考えたりするのでもない。もし日本語とか英語で思ったり考えたりするなら、思ったり考えたりするのに要する時間は、日本語で話したり英語で話すときと同じ長さになるはずだ。ある思いを話すのに6分を要するなら、その思いを脳内に描くのにも6分かかることになる。
もし日本人が日本語でしか考えることができなければ、あるいはアメリカ人が英語でしか考えることができなければ、考える時間が長すぎて、途中で何を考えているか分からなくなったり、忘れてしまう危険性が高まる。仮に通常の3倍の速度で話すことができたとしても、すなわち日本文や英文を通常の3分の1の時間で言うことができても、通常速度で話すのに6分かかる内容を考えるのに、2分間も考え続けなければならない。でも、実際はそういうことにはならない。

実は、人が何かを思ったり考えたりする時間は、言葉で表現する時間よりはるかに短い。なぜなら、人は「~語」で思ったり考えたりするわけではないからだ。
警察訓練学校で注意力を試すために面白い実験が行われる様子を、テレビで見たことがある。それは前予告なしに教室に強盗を装った人たちが突然現れ、ほんの数秒だけ事件らしきことを起こし、すぐに消え去るというものだった。学生たちはその強盗事件の詳細を紙に書き記さなければならなかった。驚いたことに、各学生は事件の報告書を読み上げるのに、目撃した時間の何倍もの時間をかける必要があった。
もし彼らがほんの数秒の出来事を把握するのに、日本語や英語のような音声言語に頼っていたなら、すなわち、事件の様子をブツブツ言葉で表現するような形で見ていたならば、数秒で表現できる内容しか把握できなかったはずである。でも、彼らは事件を把握するのに、音声言語ではなく中枢言語を使っていたので、ほんの数秒であっても脳内には膨大な情報がインプットされ、報告書もかなり長いものになったのだ。

この実験の場合は、視覚を通しての情報のインプットだが、人が思ったり考えたりする行為も、脳の働きとしては大きな違いはない。何かを考えるとき、時間を要する音声言語を必要としないので、非常に短い時間で多くのことを考えることが可能となる。
相撲中継のアナウンサーが、ほんの数秒の出来事を口で表現するのに苦労するのも、何が起こったかの詳細を把握しているにもかかわらず、音声言語にするのに何倍もの時間がかかってしまうからだ。その結果、勝負がついた後も説明を続けることが多い。

「ひらめき」と呼ばれているものがあるが、一瞬のうちに何かの思いが脳に浮かび上がることを意味する。この「ひらめき」は何か特別なものではない。「ひらめき」と「思い・考え」に大差はない。人は常に所要時間をほとんど要さない中枢言語で考えており、今まで思いつかなかった有益な思いが湧き上がったとき、それを「ひらめき」と呼ぶ。

同時通訳が可能なのは、訳すべき内容、すなわちイメージのインプットは瞬間的だからである。厳密に言うと、イメージの把握は瞬間、瞬間の繰り返しなので、同時通訳のために十分な時間を確保することが可能となる。もしイメージの把握に、耳から入って来る音声表現と同じ時間を要するとしたら、脳はイメージの把握だけに全時間と全神経を使うことになるので、別の言語で言い直す余裕がなくなり、同時通訳はほぼ不可能となる。

口では表現できない思い
人が話すとき、その順序が「思い→音声言語」であるので、最初に音声言語に関係なく「思い」が湧き上がり、それが日本語とか英語の音声言語で表現される。でも、その思いをすぐに「音声言語」に変換することができないこともある。言葉で具体的に表現できない場合、とりあえず「ワーッ!」とか、”Oh, my God !” とかいう音声を出したりする。

でも、「ワーッ!」とか、”Oh, my God !” という音声は、具体的な内容を表す「言葉」とは違うので、誰かが突然「ワーッ!」とか、”Oh, my God !” とか叫んでも、それを聞いた人の脳内には何のイメージも湧かない。美しい景色を見たり感情が大きく動いたとき、「ワーッ!」とか、”Oh, my God !” と言えたとしても、とっさに具体的な「言葉」で言い表せないことが多い。これも人が「思い→音声言語」の順序で考え話すことの証明となる。

もし人が日本語や英語でしか考えることができないなら、言葉で表現できないことを思ったり感じたりすることは不可能になる。実際のところ、人の思いや考えは、音声表現よりはるかに複雑で膨大である。人はその思いのすべてを口で表現することはできないし、音声表現が思いと一致しているとは限らない。それで言葉を一つ一つ選びながら話さなければならない場合も出てくる。

思いは流動的、音声言語は具体的で論理的

人は全人類共通の中枢言語で思ったり考えたりするが、それは瞬間的であるが故に流動的でもある。溶けやすいバターのようで、次の瞬間その思いの形が崩れたり、論理的でなくなる可能性がある。思い浮かぶ内容が印象深ければ、そのイメージは長く保存されるかもしれないが、単なる思いつきの場合、次のステップを踏まないと、そのイメージが消滅し記憶にも残らない。次のステップとは、その思いを音声に置き換えることを意味する。
人は脳内で思った内容を音声言語(われわれはこれを言語と呼んでいる)に変換して話すわけだが、イメージが音声言語に変換されると、その内容は具体的で論理的なものとして固定し、長く記憶に留めることが可能になり、意思伝達媒体の役割を果たすことができる。また、音声言語は書き言葉に変換し、長期間保存することが可能になる。

英語を覚えることと英語で考えることは同じではない
人は日本語で考えたり英語で考えたりするわけではないので、「英語で考える→英語を覚える」という図式にはならない。英語を覚えるとは、思いや考え(その時点ではまだ英語でも日本語でもない)を英語音声に変換する能力を養うことを意味する。いくら英語で考えようとしても、イメージ(思い)と英語音声が結合していなければ、何も起こらない。なぜなら、人は考えた後にそれを英語音声にするからだ。

英語で考えない限り英語を話すことができるようにはならないないという理由で、日本語使用を禁止するという考え方があるが、日本語を禁止しても英語が上手になる保証はない。なぜなら、人は考えてから、それを英語とか日本語で表現するからだ。英語音声を真似するだけでは音声と意味(イメージ)との結合が起こらないので、何年英語を学んでも話せるようにはならない。
英語の能力を高めたければ、ひたすら思い(イメージ)を意識しながら、それに相応する英語音声を口から発する練習が必須となる。

人は全人類共通の中枢言語で思ったり考えたりすると言っていますが、思考言語で考える方がより自然だと思います。

2017年6月11日 (日曜日)

イノベーティブな英語の学び方

2017年1月25日、世界的な教育企業であるピアソンが「ELT Teacher Award」の受賞者を発表しました。この賞は、イノベーティブな英語教育を実践している英語教師に贈られるもので、世界108カ国から集まった、1300名を超える応募者の中から10名の英語教師が選ばれました。

この狭き門に、日本人の英語教師が選ばれていたのをご存知でしょうか? タクトピアにて教育プログラムの開発責任者を務める、嶋津幸樹さんです。

嶋津さんは学生時代に海外進学塾を創業し、高校生の海外大学進学を支援。自身も、英国のロンドン大学に留学し、応用言語学を学びました。現在は、高校生に向けた海外大学進学プログラムの開発を担当し、日本全国の公立・私立学校と提携して、優れた英語教育を広める活動をしています。

起業家であり、教師であり、研究者でもある。そんな嶋津さんが世界的なアワードに選ばれた経緯、実践されているイノベーティブな英語学習法について詳しくお聞きしました。

── 嶋津さんの英語教育にはどんな特徴がありますか?

嶋津さん:世界各国の高校生と比べると、日本の高校生の英語力は圧倒的に足りていません。この状況を改善するために、その中で「ネイティブマインド」と呼ばれる、動画をベースにした英語教育プログラムを開発し、全国の 学校に提供しています。

「ネイティブマインド」は ネイティブが視聴する英語の動画をベースに、知的興味を喚起するテーマを扱った動画コンテンツです。

「探究型の問い」という、海外大学で問われることが多い問いがあるのですが、これはたとえば、「交通渋滞の原因は何でしょう?」といった明確な答えのない問題のことで、自分の意見を表現したり、相手の意見を論破したり、といった力が試される問題です。

答えがないのでひたすら考えることが要求されるのですが、「ネイティブマインド」はこのような探究型の問いにも答えられるようにするコンテンツです。

英語は段階的に勉強しないほうがいい

── 大学レベルの現地授業をいきなり日本人の高校生に理解させるのは難しいように感じます。何かコツはあるのでしょうか?

嶋津さん:動画を100%理解するのが目的なのではありません。つまり、動画は、海外に留学したときの状況を動画で疑似体験するためのものです。

日本の教科書は段階的な学習を前提に作られています。つまり、be動詞を学習したら、一般動詞、その次は現在形、といったように順を追って学習します。でも、実際に留学したらそういう状況とは違い、わからないことがいっぱいという状況になります。動画の学習はあくまで「わからないことがいっぱいある」という状況を体験してもらうためにあります。

── 動画の内容は後から徐々に理解させていく、ということですか?

嶋津さん:はい。それぞれの動画には、Gist questionという「一番重要なポイント」を聞く質問を用意しています。つまり、細かい所を理解していなくても、一番重要なところだけわかればいい、というスタンスです。繰り返し動画を観ていくうちに、ディテール(詳細な部分)がわかるようになります。

例えば、CNNのニュース動画を高校生に理解してもらう場合、初回はまず観てもらいます。その後、2回目を観る前に背景知識と文字情報をすべて与えます。つまり、動画で語られるテーマと同じテーマを日本語で事前にディスカッションして、動画に出てくる単語も事前に教えてしまいます。こうすることで、最初に観たときよりは理解度が上がります。そして、次は字幕付きで、といったように動画をさまざまな変化を付けて繰り返し観ていきます。動画のスクリプト(台本)を見せて、大事な単語も学習させると、理解度は45?55%くらいになります。

このようにして、トータルで7回(最初は何の準備もない状態、プログラム中に3回、プログラム外で3回)観るように指導しています。この方法で、動画をベースに自分で学習するスタイルができていきます。

このあたりのメソッドは僕が修士論文で研究していたテーマでもあるのですが、動画はインプットが多くて、巻き戻しも楽にできる。フリーの動画も多いので学校の先生も使いやすく、英語教育に使うなら最強のツールですね。 小学校から英語教育が必須になる中、動画から学ぶことが今後のトレンドになっていくと思います。

── 今回のTeacher Awardを受賞したきっかけにもなった「白熱イングリッシュキャンプ」はどんなところがイノベーティブなんですか?

嶋津さん:白熱イングリッシュキャンプは世界の名門大学生(ハーバード大学・ロンドン大学・マサチューセッツ工科大学など)と日本の学生が議論を通して交流するプロジェクト型の合宿です。キャンプでは中高の学生が参加しますが、学年で隔てることはしていません。学年は関係なく、能力別に分けています。

これは「学生同士が教え合う教育」を推進するためで、僕自身が経験したことでもあるんですが、教える人が一番学べるんですね。なので、人より早く理解した学生がいれば、その学生が他の学生に教える、といった学生が教え合う仕組みを取り入れています。

そのためには、能力別の編成にすれば、自然に教え合う環境になります。

── 高学年の学生が低学年の学生に教える、というわけでもない?

嶋津さん:いえ、学年は関係ないですね。わかってることがあれば誰かに教えるし、わからないことがあれば誰かに教えてもらう、ということです。

これは教えたことがある人はよく分かると思うんですが、人に教えるプレッシャーとか責任感って何よりも大きいんですね。人に教えて理解してくれなかったらどうしよう、と思うわけです。だから勉強量も、教えるために準備する時間も増えます。「明日これを教えてね」と言うだけでこのプレッシャーを与えられるし、理解力も高めることができます。わかってる学生にとっても良いし、わからない学生にとっても良いという相乗効果が期待できるわけです。

── キャンプという特別な環境を作るところにはどんな意味がありますか?

嶋津さん:決まりきった学校での学習とか、日常から抜け出すという意味で、キャンプという非日常的な環境はとても効果的です。また、キャンプでは英語で議論しないといけない状況を作るようにしています。キャンプのために英語をがんばるというのが、学生のモチベーションにもなっています。

あとは、キャンプには区切りをつけるという目的もあります。英語学習にも波があるので、普段は先ほど話したような動画ベースの英語学習を進めてインプットして、キャンプで頭を切り替えて発散(アウトプット)してもらうというイメージです。

2017年6月 8日 (木曜日)

聞いたことがないものはしゃべるな

Kenzo氏が次のように言っています。

http://kenzotakahashi.hatenablog.com/entry/2015/04/23/065751

日本にある既存の英語学習法を研究していく中で、幾つかのパターンが見えてきました。

単語の暗記が無駄なのは前お話しましたが、もう一つ大きな間違いなのは、日本語のフレーズを英語で略すアプローチです。”ネイティブに笑われない”とか”旅行で使える”とか”お疲れ様ですは英語で何て言う?”とかそういった類のものです。

このアプローチを取っている教材やアプリは沢山ありますが、これはあまり良い英語の学び方ではありません。

まずこの方法だと、日本語に略して意味を説明しますよね。その時点でアウトです。英語をしゃべる時は頭の中は全部英語です。

日本ではメールで”お疲れ様です”って入れますよね。それをお疲れ様ですは英語で何て言うんだろうと考えるのではなく、メールの冒頭はどうやって書くんだろうと考えるようにすると、英語で”beginning of an email”などと検索すれば沢山情報が出てきます。そうやって英語で説明を読むと頭の中に日本語で情報を入れなくて済みます。

でも実はもっと良い方法があります。それはとにかく聞いて読むことです。例えば英語には It's up to you. とか It depends. とか Go ahead. などの便利なフレーズがいっぱいありますが、僕はこれらのフレーズを日本語に略したことがありません。全部聞いたり読んでる中で出てきて覚えました。この方法だと、文脈があるので、それで何となくこういう意味だろうなっていうのが分かります。初めて見た時は分からないかもしれませんが、何回も出てくるうちに自分でパターンを認識することが出来るのでそのうち意味を理解出来ます。もしそれでも分からない時は検索して英語で説明を読んで理解を深めても良いでしょう。その時はどんな場面で使われるかというのが分かっているので理解し易いです。

実はこの方法って、英語で理解しているというよりも、もっと抽象的なところで理解していると言った方が適切かもしれません。よく”言葉に出来ない”って言いますよね。それは言語よりも抽象的なところで感情が先に形成されるからです。それを自分の知っている言葉に無理やり当てはめてしゃべるわけです。

これと同じで、英語を覚える時も英英辞典の説明のようなものを覚えるのではなく、こういう時に使うっていう形で覚えます。この覚え方だと自分で使いたいと思った時にスッと出てきますよね。

なのでイメージとしては、頭の中に今まで読んだり聞いた英語が入っていて、それを検索していく感じです。Nice to meet you. などのフレーズはそのまま入っていると思うのでそのまま持ってきて使います。自分がしゃべりことがそのまま頭に入っていない場合は、断片を色んなところから引っ張ってきて、それをパズルのように組み立てて話します。この時に必要不可欠なのが文法です。フレーズ集みたいなものでフレーズをそのまま覚えるだけで英語がしゃべれるようにならない理由はこれです。そのフレーズが文法的にどう成り立っているかという理解がなければ応用出来ません。言語は無限の組み合わせがあるので、それを一つ一つ覚えることは非効率ですよね。

これは言語にかぎらず何でもそうですよね。曲をいくらコピーしてもそれが音楽理論的にどう成り立っているか理解していなければいつまで経っても作曲することは出来ません。

英語と日本語では作りが全く違うので、文や文章の構成が違います。要するにコミュニケーションの取り方が違うわけです。なので沢山聞いたり読む中で英語のコミュニケーションの仕方というのを学ぶ必要があります。和訳された文章が変なのは正にコミュニケーションの仕方の違いが顕著に表れています。

まとめると、”聞いたことがないものはしゃべるな”です。自分の言いたいことが言えないない時は単純にインプットの不足だと思ってください。

聞いたことがないものはしゃべるなは私も同感です。しかし、英語を覚えるならネイティブの音声を聞いて覚える方が聞いて読むよりずっと効果的な学習ができます。

2017年6月 5日 (月曜日)

ネットで噂の英語学習者用のマストドン

去年の末から彗星のごとく現れ、フェイスブックやtwitterの欠点をカバーする未来のSNSであると言われ、ネットで多くの関心を集めていいる、マスタドンと言うの新しいタイプのSNSがあります。

この度、そのマストドンを使った英語学習者用のサイトが始めましたので良かったらぜひ参加してください。

英語学習者が英語学習に関する情報の交換、励まし合い、助け合いをするサイトです。もちろんフェイスブックやtwitterのような広告や宣伝はありません。

サイト名:英語が上手になりたい

https://learn-english.site

参加方法は上記のサイトにアクセスして登録してください。
PCの場合にIEは対応しておりせん。

スマホやタブレット用には多くがありますが、次のアプリが使えます。
iPhoneやiPad:Amaroq for Mastodon
android:Tusky

スマホやタブレットの場合、アプリではなく、インターネットのブラウザで上記サイトにアクセスできます。

2017年6月 4日 (日曜日)

「文法の無い英語教育」は実現するか

池田 和弘氏がつぎのように文法を解説しております。

音だけ耳に残しても仕方ないと思う人もいるかもしれません。しかし、そもそも言葉は①音声、②意味、③文字の3つの情報しか持っていません。ですから、音を耳に残すだけでも扱うべき情報は大幅に減ります。もちろん、1回ですべての音声を正確に覚えることはできません。そこでステップを踏んで段階的に行うわけです。5ラウンド制が巧みなのは、その「音入れ」をイラストと組み合わせることにより、意味の理解を同時並行で行っている点です。

 さて、そうなると、最後に残るのは③の文字情報ということになります。しかし、音声と意味がある程度結び付いて「慣れ」ができていると、文字を覚えることはとても楽になります。これは、読めない漢字よりも読める漢字の方がはるかに覚えやすいのと同じです。ただし、ここでも5ラウンド制ではとても注意深いアプローチが取られており、いきなり文字を書かせることをせずに、並び替えなどの中間的なステップを踏んで学習強度を調整しています。

真逆の発想

 従来の学習では、音も意味も綴りもすべてを同時に学習させようとし、さらにそこに文法解説・演習までもを追加するため、負担が大きくなり過ぎる傾向がありました。これを受けて、教える側は、ステップをさらに細分化するなどいろいろと工夫をしてきたわけですが、これは、結局は「初めから一つ一つ正確に組み立てる」という直列処理の発想で、大きな変化を期待することはできません。5ラウンド制は、これとは真逆のアプローチを取っています。つまり、「初めから正確である」ということを追求せずに、「徐々に正確にする」というアプローチを取っています。

文法が消える

 さて、ここまで5ラウンド制について私なりの解釈で説明してきましたが、私が「文法」という言葉を一度も出していないことにお気づきになったでしょうか。実際、この手法を考案し実施した先生も、YouTube上の動画で、「文法はほとんど教えない」と説明しておられます。では、いったい文法はどこに行ってしまったのでしょうか? その答えは、「消えた」です。

 そもそも、言葉は「意味と音(文字)」の組み合わせに過ぎません。そして、この2つの間にある関係性を人間が説明(記述)したのが文法です。つまり、「文法=意味+音(文字)」です。ですから、意味と音(文字)を丁寧にインプットしていけば、意識せずとも文法は習得されます。つまり、事実上、消えてしまうのです。ここが、脳型の情報処理の際立った特長で、この情報処理ではプログラム(つまり文法ルール)をインストールする必要がありません。

 しかし、それならわざわざ中学校の教科書を使わなくても、洋楽や映画・ドラマを観ていれば、同じように文法を学ばずに英語を習得できるはずだということになります――その通りです。しかし、中学の教科書には、これらの素材とは全く異なる特長があります。その特長があるからこそ、5ラウンド制は成果を出すことができているのです。では、それはいったいどのような特長なのでしょうか。それが、実は「文法的に段階的に作られている」という点なのです。

 ここまで読んで、少し混乱された方がいるかもしれません。どう考えても、矛盾しているように思えるからです。しかし、ここにはしっかりとした根拠があります。次回にその点についてお話したいと思います。

文法が消えるのではありません。文法は存在しないのです。言語は事例基盤であり、多くの英語事例を覚えると類似のパターンが見えるだけなのです。文法が存在しないから、「文法的に段階的に作られている」と言うのは正しい表現でも、正しい方法でもありません。

2017年6月 2日 (金曜日)

語学は暗記じゃない

厚切りジェイソンの著書から「英語の勉強法」を紹介しています。語学は暗記ではなく、「経験」することが大切だという物事すべてを英語で考え、遊び、グチも文句も英語でつぶやけばいいとした厚切りジェイソンが語る『英語の勉強法』 「赤ちゃんのころ、日本語を暗記したか?」

「海外旅行に行きたい! でもツアーじゃないと心配、だって、英語を話せないから」海外でストレスなく、自由に行動してみたいもの。それには英語が必要です。どうすれば英語ができるようになるのでしょうか。

暗記ではダメ!
英語が母国語である厚切りジェイソンさんは、日本語を習得し、自在に操れるようになりました。アメリカ出身の彼は「Why Japanese people!?」のセリフでブレイクした芸人であると同時に、IT会社の役員でもあります。

本名は、ジェイソン・D・ダニエルソン。アメリカにいながら独学で日本語能力試験1級を取得しています。ジェイソンさんは、英語の勉強法について、こんなことをいっています。

Q.英単語の暗記のコツを教えてください!
A.Why Japanese people!?
赤ちゃんのころ、日本語を”暗記”したか?”経験”ダロウ!

 暗記するだけはツマラナイよ! 語学は点数で競うものじゃないダロウ!
『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』 ーより引用
語学は暗記じゃない!

英語は『経験』するのが大切なんですね。では、『経験』するにはどうすればいいのでしょうか。物事すべてを英語で考え、英語で遊び、英語に触れて、グチも文句も英語でつぶやけばいい。

『ジェイソン式英語トレーニング 覚えない英英単語400』 ーより引用
思考や会話、趣味、パソコンやスマホなど、あらゆるものを日本語に変えて生活したことが語学習得に役立ったそうです。

「洋画を字幕で見る」という勉強法を実践している人もいますが、それだけでは足りないということ。あらゆることを英語で『経験』しなければ、英語力を高めることはできないんですね。英語に囲まれ、英語が実生活とリンクしてイキイキとしていることが大切です。

アメリカ人は何で英語の教え方を知らないのでしょうか。英語は勝手に作る事ではなく、ネイティブの真似をして覚えるものです。英語を良く知らないときアメリカ人は英語で考えたのでしょうか。周りの人の英語を真似ただけ、つまり結局は覚えただけなのです。

生まれたばかりの、まったく言葉を知らない赤ん坊も随分考えています。つまり人間は思考言語で考えて、それを英語や日本語で表現しているだけです。英語の知らない日本人がどうやって英語を考える事ができるのでしょうか。アメリカ人でもやっていない事を日本人に押し付けたり、アドバイスするのは間違いです。

ジェイソンさん日本語を教えてやります。英語を学ぶのは”経験”ではなく、学習です。学習とは達人を何度も真似る事なのです。ジェイソンさんだって日本語が話せるのも日本人を真似して学習した結果です。学習していない事を経験してもほとんど時間の無駄となります。英語を教えて金を取るなら正しい事を教えてください。

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