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2017年5月25日 (木曜日)

私の英語勉強法(金井宣茂さん:宇宙飛行士)

宇宙飛行士の金井宣茂さんが英語学習を説明しています。

宇宙飛行士の金井宣茂さんは、12月頃から約半年間、国際宇宙ステーション(ISS)に初めて滞在し、宇宙環境が人体に及ぼす影響を調べて医療の向上に役立てる「宇宙医学」の実験などに取り組む。海上自衛隊の医官だったが、転身を決意させたのは、持ち前の冒険心だ。英語は管制センターや飛行士仲間との意思疎通に欠かせないツール。苦手意識はあったが、日々の勉強で克服した。

危機管理は意思疎通がカギ
初飛行を半年後に控え、米国人、ロシア人との3人一組で、打ち上げ、ISSとのドッキング、帰還など、本番を見据えた模擬訓練が続いている。その中でも重視されているのが確認作業。確認を怠れば、大事故につながりかねない。船内の火災や故障を想定した危機管理の訓練では、細心の注意が要求される。飛行士は、火災が発生しアンモニアなどの薬剤が漏れた場合、ガスマスク越しに意思疎通を図らなければならない。先輩飛行士からは「increase、decrease では発音が似ているので、increase の代わりに raise を使う」「Aの字で始まる単語は船内で漏れると危険な ammonia を思わせるので、使わない」「声は大きく、発音ははっきりと」などと注意された。「コミュニケーションが肝。(能力が)試されます」

ISS の日本実験棟「きぼう」では、自身の体を検体にして、宇宙環境で弱くなりやすい骨や筋肉をどう回復させるか、あるいは健康に保つかをテーマに実験を行う。自ら運動したり、薬を飲んだりして、データを記録していく。

帰還後は、ISSで得た成果を医学に還元したいと考えている。加齢を遅らせる研究などに応用できる可能性があるからだ。アジア地域では、日本が宇宙開発の先導役。それだけに「研究者だけでなく、宇宙飛行士を志す国内外の若者や一般の方にも、宇宙医学のことを分かりやすく伝えなければいけない。そのためには、ますます語学力を磨かないと」

今でこそ、ある程度英語を使いこなしているが、もともと帰国子女ではないし、留学したり、外国人と接したりした経験もなかった。学生時代、英文法は学んだが、楽しさは感じられず、「自分には才能がない」と思い込んでいた。防衛医科大に進み、英語の医学論文を読みこなす必要はあったが、語学には「義務的に取り組んだ程度」。2002年、海上自衛隊に入隊し、防衛医科大や広島、青森両県の自衛隊病院で医官として勤めたが、診療では英語が必要とされなかった。

米軍との交流で一念発起

英語を学び直すきっかけになったのは05年、米国の軍基地内で半年間行われた、潜水艦乗組員の健康管理に役立つ「潜水医学」の研修を受けたことだった。米軍の仲間たちと宿舎で共同生活を送りながら、講義や潜水訓練を受けたり、週末にはバレーボールを楽しんだりした。「英語を話せない人に対する心の広さを感じた。言葉や文化が違っても分かり合えた」。研修を通じて世界観は広がったが、講師や仲間たちが使う言葉が聞き取れず、伝えたいことがうまく表現できなかった。「英語でもっと意思疎通ができるようになりたい」と一念発起した。

当時勤務していた青森県むつ市の自衛隊大湊病院への通勤時間や余暇を生かし、TOEICの教材CDを聞き流したり、英字紙を読んだりした。事前に日本語で読んで内容を把握していた科学や国際情勢のニュースは、英語で読んでも分かりやすかった。

地道な勉強が功を奏し、990点満点中560点程度だった TOEICのスコアは900点にまで伸びた。徐々に上がる点数が励みになり、「学ぶことの楽しさを感じた」。しかし、宇宙飛行士になるには、さらに上を目指さなければならなかった。

海上自衛隊に入隊したのは、船医の活躍を描いた旅行記「どくとるマンボウ航海記」に憧れて。少年時代は冒険小説が大好きで、よく読んだ。宇宙飛行士を志したのも冒険心から。宇宙医学に興味があり、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の08年の飛行士募集に応募。約320倍の難関を突破し、翌年に選抜された。

約2年に及ぶ基礎訓練を受けたが、当初は講師との意思疎通が難しかった。「金井は本当に英語を分かっているのか。大丈夫か」と心配され、マイナス評価を受けて情けなく思ったこともある。「宇宙飛行士に向いているのか」と自問した時期もあった。それでも、宇宙に出たい情熱は衰えなかった。

本格訓練は16年1月から。当初は先輩飛行士らを講師とし、管制センターとのやり取りなどを練習したが、「管制センターに状況が分かるよう、正確に短く、明瞭に説明する必要があるので大変だった」

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