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2017年3月15日 (水曜日)

英語が「聞き取れない」人は、3つの法則を意識しよう

先日公表された、新たな学習指導要領の改定案によると、小学校での英語学習開始時期が、現在の5年生から3年生に前倒しされるそうです。

また、2020年の東京オリンピックを控え、英語をつかった「おもてなし」が様々な場所で望まれています。

多くの人に英語が必要となる時代、英語学習を始めたビジネスパーソンも少なくありません。しかし、そこに立ちはだかるのが「ネイティブが何をいっているのか聞き取れない」というリスニングの壁です。

それは、英語と日本語の根本的な違いが関係しているようです。

英語と日本語では、そもそも「音のしくみ」が違う

私たちが母国語とする日本語は、単語でもフレーズでも、50音の個々の音の変化が比較的少ない言語です。そのため英語における発音の変化を感覚的につかむことは、難しく感じます。

たとえば「入って」という意味の“Come on in.”。

単語ひとつひとつだと「カム・オン・イン」ですが、実際には文として3つの英単語が連なることで「カモニン」と変化して聞こえます。私たちの「聞き取れない」原因の一つには、こうした私たちがこう聞こえるはずと「思い込んでいる音」と「実際の音」とのギャップがあるのです。

そこで、オックスフォード大学大学院で応用言語学を学び、英語教育のエキスパートとしてメディアや講演等で活躍されている水野稚さんはこのギャップに法則性をみつけ、とくに重要なものを3つにまとめました。

まず英語の「音のしくみ」を理解する。それが、英語をきちんと聞き取るための最初の入り口です。英語の「思い込んでいる音」と「実際の音」のギャップを埋めるために役立つ「3つの法則」をみてみましょう。

「3つの法則」で音のギャップを埋める

法則1, 音が「くっつく」と別の音に変わる

英語では、隣り合う単語の音が「くっつく」ことがあります。

それは「単語の最後の音」と「次の単語の最初の音」が、カタカナの発音で「子音+母音」の組み合わせになったときです。(50音の「ア・イ・ウ・エ・オ」の5つを「母音」、それ以外を「子音」とします)

たとえば、さきほど紹介した“Come on in.”は、カムの「ム(子音)」と、オンの「オ(母音)」がくっつきます。そのため「m+o」で「モ」のようになるわけです。そして、オンの「ン(子音)」とインの「イ(母音)」がくっついて、「n+i」で「ニ」のように発音。全部足すと、「カモニン」のようになります

法則2, 飲み込む音は小さい「っ」に

単語の終わりの音がカタカナでの発音で「ト、ド、グ、ク」の場合、音が飲み込まれ、発音されません。この飲み込まれた音は、小さい「っ」に近い発音になります。たとえば“Good morning.”は「グッドモーニング」ではなく、「ド」と「グ」が飲み込まれて「グッモーニンッ」のような発音です。

他には“I don’t know”はtが飲み込まれて、「アイドンッノウ」のようになります。

法則3, 英語は大太鼓のようなリズムをもつ

英語には、日本語にはない独特のリズムがります。水野さんはそれを、大太鼓と小太鼓の組み合わせのようだと表現しています。

大太鼓を担うのは、「文全体の意味を左右する」単語。一方、それ以外の単語は小太鼓です。大太鼓の受け持つ単語よりも、小さめに短めにトトンと小走りに発音するのがコツだとか。

たとえば、“I’m Yuka from Japan.”(日本から来たユカです)では、「ユカ」という名前と、出身国の「日本」が重要な単語です。ですから、この2つの単語の「アクセント」の部分だけを大太鼓のように、ドーンと長めにノリ良くリズムを刻みながら発音します。

「ユカ」は「ユーカ」、「ジャパン」は「ジャパーン」のように発音します。その他の「アイム」や「フロム」などは、はっきりと発音せず、小さめの声でさっと読みむくらいの感覚でいいそうです。

「3つの法則」をつかって、これまでに「思い込んでいる音」で覚えてきた単語やフレーズを、あらためて「実際の音」に近づけてみる。すると、まるで呪文のようによくわからなかった英語の音が少し身近に感じられるようになったのではないでしょうか。

「発音できる音」が、聞き取れる音!

「3つの法則」を理解したら、実際に声に出して読んでみましょう。

「聞き流すだけでしゃべれるようになる」といった教材もあるように、一般的にリスニング力がついてから、発音が身について話せるようになると思われています。しかし水野さんによると、それは逆だとか。

つまり、自分で「発音できる音」が、そのまま「聞き取れる音」となるそうです。

たとえば、何度も登場している“Come on in.”ですが、「カモニン」と自分で発音できなければ、何度聞いても、それが何かわかりません。

「くっつく音」の法則を知り、“Come on in.”が「カモニン」になると理解する。そして、それを自分で発音ができることによって、「カモニン」が“Come on in.”として聞き取れるというプロセスです。

いろいろな種類の英文を正しい発音で読む練習を重ねることが、「聞ける」につながります。

英語(言語)の音声認識は記憶にある音と聞いた音の照合です。つまりルールとか基本の音で照合しておりません。音声認識において3つの法則などは存在しません。

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