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2016年11月17日 (木曜日)

「自分の興味」から英語に接すれば長続きする

松本茂・立教大学教授がインタービューに答えています。

英語に対する日本人のコンプレックス
【三宅義和・イーオン社長】松本先生の大人向けの英語番組は5年も続いていますね。それを多くの人が視聴しているということの裏側には、日本人の英語に対する苦手意識があると思います。なぜなのでしょうか。

【松本茂・立教大学教授】英語に対するコンプレックスでしょうね。英語学習に対する成功体験がなく、自信を持てないのだと思います。中高生のときは学校で「単語をこれだけ覚えろ」と言われ、小テストが繰り返される。点数が低いと、自分がいかにできないかということを刷り込まれていくわけです。

苦手のまま大人になって、たまたま自分のそばに英語を流暢にしゃべっている人がいると、もう絶対無理だとわかっていながら、「あのようになれたらいいのにな」という自虐的な憧れを持ちます。それはもう、コンプレックスそのものと言っていいでしょう。

【三宅】中高年になると学生時代に比べて記憶力が低下したとか、仕事が忙しくて学習時間が確保できないというふうなことになるわけです。とはいえ、やはり仕事上で英語が必要だという人も増えています。社会人が英語をやり直す場合、何からやり直したらよいのでしょうか。またどういった点に気をつけるべきかアドバイスをお願いします。

【松本】直接的な答えにならないかもしれませんが、英語学習というのはダイエットに似ていると思います。どちらも努力と我慢が求められますから長く続きません(笑)。だから、モチベーションをどうやってキープするかが一番大事です。だいたい、多忙な人は言い訳を思いつくわけです。「今日1時間英語を勉強しても、どうせ大した成果はない」とやめてしまう。すると、今度は英語ができないというコンプレックスだけではなくて、学習を続けられなかったという負い目も背負い込むことになります。

【三宅】最近の大学生を見ていまして、英語の非常によくできる学生と、そうでない学生が二極化している気がします。立教大学の経営学部国際経営学科では「バイリンガル・ビジネスリーダー・プログラム(BBL)」をスタートさせておられますが、この取り組みの内容と成果について教えてください。

【松本】1学年150人で、男女比は55対45で女子学生のほうが多いです。基本的には普通の高校を卒業した生徒のうち、英語が他の科目より得意という学生が多いようです。入学から1年半かけて英語で経営学の基礎を学べる力を養っていきます。

プレゼンテーション、ディスカッション、ライティングなどの力を重点的に強化します。要するにビジネスに関係する内容について、文献を読み、英語でサマリーできる。ビジネスに関する講義・講演を英語でノートが取れる。自分たちで調べたことに関してプレゼンをして、質疑応答をする。その際、ディベート的な要素も体験する。こういったシラバスに則った学習を2年の春学期まで行います。

2年の秋学期からは「International Business」という専門科目が英語で始まります。さらに、この学科には世界各国から常時50人ほどの留学生が在籍していますので、3年の春学期からは一緒に授業を受けてその中で揉まれていくという状況ですね。ちなみに、TOEICは年に2、3回受けてもらいますが、4年生の終わりまで、全員のスコアが右肩上がりに推移していきます。他大学の経営学部、商学部では逆に右肩下がりになる学生が多いのとは対照的です。

【三宅】留学生と同じ立場で議論をしていると、発言することに慣れますし、度胸もつきます。先ほど先生が言われたコンプレックスもだんだん取り除かれていきますね。

【松本】まずそういう環境で発言しないと、良い成績も取れません。海外との交流に関しても、うちの学生の場合は、半数以上が半年ないし1年間、交換留学を経験します。留学先の経営学部で授業を受けてきますので、実力も上がります。

初期段階から4技能を学ぶことになる
【三宅】今年8月末には、大学入試の改革案が出て、2019年にセンター試験が終わります。2020年から導入される「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」では、読む・聞く・話す・書くという4技能のうち、話すと書くは民間試験に委ねる。将来は4技能すべてを民間委託する案も検討されています。

立教大学ではすでに、2016年度一般入試(16年2月実施分)から、英語資格・検定試験(4技能)を活用しています。また、松本先生は、文科省の「英語力評価及び入学者選抜における英語の資格・検定試験の活用促進に関する連絡協議会」の委員でもあります。そこで、英語を話す、書くということが入試に導入されることの意義をどう捉えておられますか。

【松本】大学は国際化ということを真剣に考えなければなりません。専門科目をどんどん英語で教えていくことは不可欠です。となると、大学に合格してから英語を学び直すというのでは、ちょっと遅すぎるんですね。あえて言えば、大学では「英語」の授業はなくていいという状態が理想です。

【三宅】大学入試が4技能になりますと、あたりまえのことですが、日本の英語教育も大きく変わっていくことになります。英語に取り組む初期の段階から4技能を学ぶということにならざるを得ません。

【松本】その意味で、次期学習指導要領まとめ案の小学校の英語教科化というのは、大きな社会的インパクトになると思っています。習い事に「小4の壁」があると言われますよね。小学校4年生になると、それまでの習い事をすべてやめて、学習塾に通うようになるわけです。

ただ、これからは、ピアノや書道などと違って、英語に関してはそれまで通り子供向けの英会話教室に通い続けるようになるのではないでしょうか。というのも、首都圏について言えば、中学校入試の科目として英語が当然入ってきます。その際、テストでは基本的に聞く、話すといったやりとり、オーラルが中心になると思うんですね。つまり、英会話教室でやってきたものが生きるわけです。いずれにしても、大学入試で4技能重視となれば、中学校の現場でも、話すことや書くことのスキルを高める指導を重視せざるをえません。

【三宅】日本人が目指すべき英語について話を進めていきたいと思います。それぞれの人の立場によって必要とされる英語力は当然違ってくるわけです。仕事柄、英語を毎日使っている人と、たまにしか使わない人、街で外国人旅行者に道を聞かれて説明できる程度でいい人、というように、それぞれ求めるレベルがあるでしょう。先生は日本人が目指すべき英語は、どのようなものであると考えていらっしゃいますか。

【松本】一般の人は、アカデミックなことはそれほどできなくても差し支えはないはずです。おっしゃる通り、仕事や環境によって違うでしょうが、基本的には聞く、話すだと思うんですよね。要は「通じる」ということが大切です。それができないと、何事においても対応ができません。ビジネスであれば、小さな個人経営の貿易会社にしても、総合商社であっても、海外から仕入れたり海外に売ったりという業務がありますから、読む、書くということもある程度必要になると思います。

他者との違いを面白がれればストレスがなくなる
【三宅】最近ではビジネスマンも、外国人とメールのやりとりをする機会は格段に増えていると思います。そのときに、恥ずかしくないビジネス文書を書けることは、大きな武器だし、先方からの信頼につながることは間違いありません。

【松本】そうです。

【三宅】ビジネスでは必要に迫られてという側面が強いのでしょうが、これを一般の英会話学習者に置き換えて考えれば、自分の興味がある分野で英語を磨くのが一番いいと思います。好きなことだからこそ、英語で読めるし、話もしたい。そういうところから始めるのもいいかもしれませんね。

そこから本当の英語のレッスンがスタートする。興味のないものを覚えるのもたいへんですし、興味があれば、リスニングにも集中できます。さらに、勉強したことを周囲の人たちに伝えたくなり、どんな言い方があるんだろうと創意工夫が生まれます。

【松本】同感です。多くの人は、英語の勉強と自分の仕事や趣味を分けて考えがちなんですが、社会人として再入門する際には、自分の興味あることに関して英語で情報をとるようにするとよいでしょう。例えば、スポーツについて興味があれば、ネットのスポーツの英文記事を読むようにすればいいでしょう。そして、少ししたら、例えば、大リーグでのイチローについて英語でレポートを書いてみるといったことにもチャレンジしてほしい。

一方、仕事に直結しているなら、自分の所属している業界に関する英文ニュースは読むというように一石二鳥を狙えばよいのです。社会人の場合、英語を勉強していること自体が生き甲斐になっている人たちもいるでしょう。それはそれで素晴らしいのですが、やはり、即戦力の英語を意識したほうがよいのではないでしょうか。

【三宅】グローバルということが盛んに言われていますが、松本先生が考えられるグローバル人材というのは、どのような人物像をイメージされていらっしゃいますか。

【松本】寛容性があって、ストレス耐性があって、なおかつ、いろいろなことに興味・関心を持てる人。加えて、他者との違いをストレスに感じず、面白がることも重要ですね。私自身、外国人と仕事をしていると、「あぁ、そういうこともあるんだ」ということの連続です。しかし、それを受容し、面白いと思えれば、ストレスにはなりません。

【三宅】本日はありがとうございました。

最初から自分の好きな事を英語で楽しむのは英語力として無理があると思います。

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