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2016年10月 2日 (日曜日)

日本の英語教育は「大惨事」

茂木 健一郎氏がblogosで次にように言っています。

昨日紹介した、バイロイトで英国のコメディアンのスティーヴン・フライが喋る動画 

http://lineblog.me/mogikenichiro/archives/6663666.html … 

を、今朝観た(ごめん、紹介した時点では、まだ観ていなかった(汗))、それで面白かったのだけれども、もうひとつ気になったことがあある。

それは、このビデオの中に出てきたワグナーの専門家が、面白いことを高度な言葉で喋るんだけど、なんかちょっとなまっているなあ、と思っていたら、ドイツの人だったのだ。ドイツの人だけど、とても達者に英語を駆使していた。

ドイツ語と英語は、同じヨーロッパの言葉だから近いだろう、と思うかもしれないけど、音も文法も発想もかなり違う。実際にドイツを旅していると英語を喋れない人はたくさんいる。問題は、このビデオの中のおじさんのように、とても高度な英語を喋れる人がどう出てくるか、ということだ。

あのおじさんは「インテリ」なんだから当然だろう、と言うかもしれないけど、日本には英語を喋れない「インテリ」がたくさんいる。というかむしろ喋れないのが普通である。英語なんて、言語の一つだからそれでいい、と言うかもしれないが、問題は学校であんなに時間をかけているのにそうだということ。

もういい加減、日本の英語教育は「大惨事」(disaster)であることを認めた方がいいと思う。日本の英語教育法の、あるいは英語に関する学力観の、何かが根本的に間違っているのである。大学入試も、言うまでもなく、根本的に間違っている。

そもそも、英語は、テストをするから使えるようになるのではない。アメリカの大学志願者も、SATのボキャブラリテストを受けるが、彼らが英語を駆使できるのは、ボキャブラリテストがあるからではもちろんない。

極論すれば、英語のテストなんて廃止してしまえば、きっと英語を使えるようになるのだろう。「英語を使えるようになるのは、テスト対策の勉強以外の要素によってである」ということに気づけば、その「テスト以外の要素」が何なのかを、真剣に考え始めるはずだ。

日本の平均的な中学生、高校生が、英語における「テスト以外の要素」を実質的に体験し始めない限り、日本の英語教育は「大惨事」(disaster)であり続けるだろう。私がTOEIC嫌いなのは周知だから繰り返さないが、英語=テストだと思っている国の悲劇ないしは喜劇だとしか言いようがない。

じゃあ、英語教育における「テスト以外の要素」とは何か、と言えば、今回紹介の動画のような知的で高度な会話をどれくらい自分でやっているかということに尽きる。日本の平均的学生は経験値ゼロである。このような会話がテストの点数の対象にならないことは、言うまでもない。

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