話題呼ぶ小学校の英語学習
大阪府が独自教材開発354校で今年度から実施されています。2020年度から英語が全国の小学校高学年で正式教科となることを踏まえ、大阪府は今年度から、府内公立小学校の3分の1に当たる計354校で、府が独自に開発した英語学習6カ年プログラム「DREAM」を使った英語学習を行っており、話題を呼んでいます。
週3回、課外時間にDVD視聴 発音、会話に慣れ親しむ
同プログラムは、小学校の6年間で、英語の4技能(聞くこと・話すこと・読むこと・書くこと)を楽しみながら身に付けられるよう構成されたもの。
画面を見ながら発音する子どもたちは元気いっぱい。教師も流ちょうに話す子どもたちは、昼休みや始業前・放課後の時間を使って、週3回のペースで1回15分程度のDVDレッスンを視聴。アルファベットや英単語の発音、生活場面を想定したアニメーション付きの英会話を繰り返し復唱することで、ネイティブな発音や英語独特の言い回しに慣れ、「英語が楽しい」と感じてもらうことを目標にしている。
こうした学習教材は、1年分が1枚のDVDに収録され、習熟度に合わせて6段階(6年分)に分かれている。一行が訪れた四條畷東小学校では2年前から、同様の教材を使って英語学習を実施。英語の苦手な教師でも、「児童と一緒に視聴している中で、教師自身も英語が好きになっていくケースも多い」という。
府議会公明党はこれまで、生きた英語をマスターできる学校教育の充実を一貫して主張。特に2013年3月の定例会質問で、八重樫善幸議員が情報や経済のグローバル化が進む中で、小学校の低学年から英語に慣れ親しみ、使える英語に近づけていく独自の工夫をしていくべきだと主張。府側から実践的な英語教育に取り組むとの答弁を引き出していた。
意見交換で浮島さんは、現場の教師がこの教材を安心して使えるようなサポート体制が重要と指摘。20年度から、小学校5、6年生で英語が正式教科となり、3、4年生で英語に慣れ親しむ「外国語活動」が始まる方向性に言及し、「大阪府の取り組みが全国の模範となるよう頑張ってほしい」と述べた。
市場校長は「この教材を使って約2年間やってきたが、低学年の子どもでも驚くほど早く英語に耳慣れして、すぐに発音できるようになっている。6年間やれば、すごい効果があると確信している」と語った。
視察に同行した文部科学省の圓入由美・外国語教育推進室長は、「今回の大阪府の教材、四條畷東小学校の取り組みなどに学びながら、小学校の英語教科化に向けた課題解決に生かしていきたい」と述べた。
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