無料ブログはココログ
2017年12月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック

オンライン状態

« | トップページ | 言語獲得支援システム »

2014年4月14日 (月曜日)

全身反応教授法(Total Physical Response Approach)

英語学習でTPRと言う方法があります。言語以外の要素にも目を向けながら、人を育てていく際に参考になる考え方です。英語教授法のひとつであるTPR(Total Physical Response Approach:全身反応教授法)を説明します。

TPRは、1960年代に、アメリカの心理学者 James J. Asherが提唱しました。 幼児は、話す力を習得する前に、膨大な時間を聞くことに費やします。

そして、動作と結びつけながら言葉を身につけていきます。こうした幼児の言語習得プロセスに着目し、命令を聞かせて、全身でそれに反応してもらうことで、外国語を習得させる指導法を提唱しました。口頭での練習に入る前に、まずは聴解練習を中心に行い、言語と身体動作を結び付けていくというやりかたです。

体を動かしながら外国語を身につけるやりかたは、なんとなく幼児向けという印象がありますが、大人でも効果的だという報告もあるようです。TPR3つのキーワード、「沈黙の期間」「学習の転移」「命令」です。

赤ちゃんが母国語を獲得していく過程を英語に置き換えてみます。赤ちゃんは身の回りの人の語りかける言葉をたくさん聞いて、それらの言葉を情報として蓄積し、話すための下準備を延々と続けます。最初の頃聞こえてくるほとんどの言葉は命令文です。

『はい、大きく口を開けて。』『よくかんで。』『こっちへいらっしゃい・・・』など。言われた子どもは動作を繰り返しながら体験的に言葉を理解し、時期が来ればそれをまねするようになります。TPR指導で英語の世界で擬似的にそんな空間を作ります。

“Stand up. ”“Come here. ”“Turn around. ”など先生の命令に最初はきょとんとしている子どもたちも、徐々に体を動かしなら体験的に理解します。

次の段階では物まねで口に出して言うようになります。その時はその言葉の意味を十分に理解しています。

このTPRという理論は、学習者は最初は英語を聞いて動作するだけですから、負担にならないのが特徴です。

しかし、これは幼児には効果的ですが大人には大変苦痛な方法と言えます。

« | トップページ | 言語獲得支援システム »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/218265/55772251

この記事へのトラックバック一覧です: 全身反応教授法(Total Physical Response Approach):

« | トップページ | 言語獲得支援システム »