外国人の物真似と言葉の真似
言葉の発音は真似になりますが、物真似とは似て非なるものがあります。物まねはその人のような話し方をすることが目的であり、言葉の発話の主体となるものは話者そのもの個性です。
次回のNHKの”英語でしゃべらナイト”ではオバマ氏のコピーイングをして英語を教えている天満嗣雄氏が紹介されるようですが、芸人として紹介されるならともかく、英語の発音の教育者として紹介されるのはNHKの番組の意図が分かりません。
http://www.eigosalon.net/obama.html
上記のページではオバマ氏の物真似をして英語の発音を覚えようとしています。
言葉を話す時には個性は絶対に必用であり、声色のようになってはいけません。東大の峰松氏は子供の発音の特徴を分析しても母親を特定できないと言っております。
しかし、子供たちは間違いなく母親から多くの発音の仕方を習っているのであり、その言語の真似の究極的な姿が子供の発音の仕方なのです。子供達はしっかりと個性を発揮しているのです。
言語で真似るべきところは、ある話者の個性的特徴を引いたものです。その言語の共通部分に自分の個性を乗せるのが、各個人の言語音になります。一般的にはどの個人をを真似した分からないと言うのが、言語音の真似なのです。
家族がたくさんいても、それぞれが違う発音で識別できるのが普通です。息子や娘が大きくなると話し方が父親や母親に似るのは、体つきそのものが似てくる場合が多いからです。
声色とは無理をしてでもその人のような話し方をするのですが、言語の発話では自分の最も発音しやすい音の体系がベストの発音となります。
真似るべきものは言語の音としての共通部分であり、個性の部分ではないのです。個性を真似ると発音しにくいだけでなく、共通となる言語音の本質を見損ねる事です。
歌手の物真似が上手な人が歌手になれないのは、そのような制約の中で歌うからであり、本当の歌手とは自分の個性を飽くまでも最大限に生かした歌い方にあるのです。
言語音を真似ると言う事は誰かに成り切る事ではなく、自分の個性を主張したまま、言語音共通の部分だけを真似る事なのです。言うのは簡単ですが、かなり難しい事になります。
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